今年はあまりいいことがなかったが、最近になって、ようやくいろいろなことが上向きになってきた。
一番の理由は、夫の治療の目途が立ったことだろう。
未来への希望も持てるようになってきた。
一年間近くの緊張感から解放されて、一気に気分が高揚したと言った感じだ。
気分が落ちている時は何も欲しくなかったし、服や器もだいぶ処分した。
まるで、今までの自分を否定するかのように、どんどんたくさんの物を手放したものだ。
気持ちが前向きになると、その反動で、新しいものが猛烈に欲しくなってきた。
「新しいものを欲する」ということは、「新しい生活をまた生きたい」という、実に原初的で強烈な本能からきているようだ。
久しぶりに新しい服を買いたくなり、夫のも一緒に、何着か購入した。
年寄りこそ、身なりにかまわないといけない、というのは本当のことだ。
買えば心が浮き立ち、さらには、これを着てどこに行こうか、という夢も湧いてくるのである。
運のいいことに、私が何年も前から欲しくても手に入れることのできなかった、ミナペルホネンのonedayのワンピースも再販された。速攻、購入したのは言うまでもない。(画像はミナペルホネンのサイトからの転用)
onedayは、北欧の森や湖をモチーフにした、とても可愛らしい柄で、ライトブルーの色合いが、落ち着いて心地よい。
これを着て、来秋、ウィーン楽友協会でのウィーンフィルのコンサートに行きたいと、願っている。一枚の服から、次の旅へと、気持ちは繋がっていくのである。
次には、もう絶対に増やさないと決めていた食器も買った。
今まで、知らなかった正木春蔵さんという久谷焼きの作家さんの作品だ。
自由闊達、踊るような絵柄に、強い生命力を感じた。朱色が力強い。
正木さんの年齢は、夫より2歳上とのことだが、茶目っ気たっぷりな皿である。
また、新しく70代を生きてみよう、と思わせてくれた正木さんに感謝だ。
15日には、レオ君ファミリーと、お好み焼き&うどんの忘年会をした。
玄関には、自分で作った鉢植えのクリスマスアレンジメントを置いた。
赤と緑のクリスマスカラーは、家の中を一気に明るくしてくれた。
恒例の記念撮影。
名前まで入れてもらったベッドで寛ぐルーカス。
フットジェルも、クリスマスカラーにしてもらった。冬でも、家の中ではハダシの私は、足もとが綺麗になっていると、気分が上がるのだ。
これもビタミンカラーで、元気がでる。
ありがとうございます、Kさん。
その前には、1973年に北欧に一緒に行ったK子さんから、飛騨のリンゴも送っていただいていた。
かなり大ぶりのもので、耳につけるとかっこいい。
赤いサンゴが欲しかったので、うれしかった。
たくさん買い物をしたりして、躁状態になったのではないかとちょっと心配したが、これは健全な喜びと、とらえていいようだ。
いろいろな色に囲まれて、幸せな今の私である。









