vetro veneziano ヴェネツィアン・グラス
皆さんはヴェネツィアン・グラスをご存知ですか?
murano(ムラーノ)島で作られますから
ムラーノ・ガラスとも呼ばれたりしますよね
これから綴って行くヴェネツィアン・グラスの話は
かなり裏の話でディープなプログになりそうです
まだ、今日のお話は
「ヴェネツィアン・グラスってどんなの?」とか
「ヴェネツィアン・グラスってどうやって作るの?」とか
ヴェネツィアン・グラスだけではなく
一般に「ガラスって?」とそんなお話ですが
きらびやかで華麗なイメージで保たれたい方は
ディープでダークな話が出てきますから
ご覧にならないで下さい!!!
では、昨日お見せしたこの写真
これはヴェネツィアン・グラスの素
砂
ソーダー灰
カリウム等々
を混ぜ合わせて
いわゆるveneziaでいうcristallo(クリスタッロ)を作ります。
クリスタッロはクリスタルではなく色の種類の名称の一つです
色ガラスを作りたい場合は「主」に混ぜるのは
例えば...
青でしたら→酸化コバルト
紫でしたら→酸化マンガン
緑でしたら→酸化銅
と鉱石の酸化物をクリスタッロの素に混ぜます。
上記に書きました「主」な鉱石の酸化物の他にもmixするのですが
工房によってレシピが異なりますし
あまり細かい事は部外者にマエストロ(親方)は教えてくれません
さて、混ぜたもの
ながーーーーーーーーーっい柄のついた
工房ではpaoto(パオート)と呼ばれるスコップの様なもので
1600度ぐらいに火を強くした釜に
その混ぜたものを回数を分けて入れる。
一気に入れると溶けずに石の様にすぐ固い塊になってしまうので
paoto
数回に分けると言いましても1回に入れるのは
paotoで8~10杯。
暑い中、paoto自体も鉄で出来てますから
ガラスの素をすくったpaotoは本当に重たく重労働
友人の所に見学☆
いずれご紹介します
工房内は灼熱状態!!!
それでも半袖、短パンなんて恰好では
皮膚が釜の熱で焼けて出来ません!!!
長袖、長ズボンでガードし
(釜の近くに寄る仕事の)道具は
「全て」長い柄がついている鉄で出来た重たいものです。
ガラスの素を釜に入れる人。
ムラーノのガラス界ではfoghista(フォギスタ)と呼ぶそうです
fuoco(フオーコ)は火
それを扱う人だから~staがくっついてfoghistaなんですかね...
この作業はfondita(フォンディタ)といいます。
(道具の名前も含め造語か方言なのでスペルは怪しいです)
つづく...
murano(ムラーノ)島で作られますから
ムラーノ・ガラスとも呼ばれたりしますよね
これから綴って行くヴェネツィアン・グラスの話は
かなり裏の話でディープなプログになりそうです
まだ、今日のお話は
「ヴェネツィアン・グラスってどんなの?」とか
「ヴェネツィアン・グラスってどうやって作るの?」とか
ヴェネツィアン・グラスだけではなく
一般に「ガラスって?」とそんなお話ですが
きらびやかで華麗なイメージで保たれたい方は
ディープでダークな話が出てきますから
ご覧にならないで下さい!!!
では、昨日お見せしたこの写真
これはヴェネツィアン・グラスの素
砂
ソーダー灰
カリウム等々
を混ぜ合わせて
いわゆるveneziaでいうcristallo(クリスタッロ)を作ります。
クリスタッロはクリスタルではなく色の種類の名称の一つです
色ガラスを作りたい場合は「主」に混ぜるのは
例えば...
青でしたら→酸化コバルト
紫でしたら→酸化マンガン
緑でしたら→酸化銅
と鉱石の酸化物をクリスタッロの素に混ぜます。
上記に書きました「主」な鉱石の酸化物の他にもmixするのですが
工房によってレシピが異なりますし
あまり細かい事は部外者にマエストロ(親方)は教えてくれません
さて、混ぜたもの
ながーーーーーーーーーっい柄のついた
工房ではpaoto(パオート)と呼ばれるスコップの様なもので
1600度ぐらいに火を強くした釜に
その混ぜたものを回数を分けて入れる。
一気に入れると溶けずに石の様にすぐ固い塊になってしまうので
paoto
数回に分けると言いましても1回に入れるのは
paotoで8~10杯。
暑い中、paoto自体も鉄で出来てますから
ガラスの素をすくったpaotoは本当に重たく重労働
友人の所に見学☆
いずれご紹介します
工房内は灼熱状態!!!
それでも半袖、短パンなんて恰好では
皮膚が釜の熱で焼けて出来ません!!!
長袖、長ズボンでガードし
(釜の近くに寄る仕事の)道具は
「全て」長い柄がついている鉄で出来た重たいものです。
ガラスの素を釜に入れる人。
ムラーノのガラス界ではfoghista(フォギスタ)と呼ぶそうです
fuoco(フオーコ)は火
それを扱う人だから~staがくっついてfoghistaなんですかね...
この作業はfondita(フォンディタ)といいます。
(道具の名前も含め造語か方言なのでスペルは怪しいです)
つづく...
sofronio eusebio girolamo ジローラモという人
日本ではヒエロニムスという名前。
イタリアではsofronio eusebio girolamoといいますが
san girolamo(サン・ジローラモ)という方がよく耳にします
(エウセビウス・ソポロニウス・ヒエロニムス)
シンボルは赤いローブと
教皇ダマスス一世に仕えていたので、時々赤い枢機卿の帽子
右端の赤いローブの人
書物を開いていたり、ペンを持っていたり
ライオンの脚に刺さった棘を抜いてあげて以来
ライオンがヒエロニムスを慕って離れなくなった
というエピソードがあり
時々、ライオンを連れていたり
髑髏があったり...
髑髏が時々描かれるのは
373年頃アンティオキアで重病にかかり
神学の研究に生涯をささげることを決意したからだと思いましたら
→禁欲もしくは悔悛(*1)のシンボルであり
髑髏はこの世の生の儚さを思い起こさせる
とありました。
さてこの人...
342年頃、ダルマティアのストリドで生まれ
420年にベツレヘムで死去。
両親はキリスト教徒にも関わらず
8年間もローマで勉強したのに
18歳を過ぎるまで洗礼を受けなかったそうです。
378年に叙階(2*)されたが
彼の意志に反するものだったので
司祭の務めをはたさず
382年~385年まで教皇ダマスス一世の秘書として
ローマで新約聖書のラテン語訳を改訂したそうです。
それで、書物を開いていたりペンを持っていたり...
ラテン教会の教父達の中で最も学識があり
特に最も偉大な聖書学者と言われています
ところでモーセが描かれた絵画や像は見た事がありますか?
モーセはよく角を生やしているんです
モーセがシナイ山で神から十戒をうけた時の聖書のお話なのですが...
神に出会った後、民衆のもとにモーセが山から下り
民衆がそのモーセを見ると、なんと、彼の顔は恐ろしい程に光輝いていた
の「光輝いていた」を
ヒエロニムスがヘブライ語からラテン語に直訳してしまった為に
「角が生えていた」となってしまったそうで
誤訳は16世紀に訂正されたそうです
16世紀までの敬虔なクリスチャンの芸術家達は「変だな?」と思いながらも
「角」を描いたそうです
ヒエロニムスのこんなお茶目なミスもありましたが
初めて翻訳するって責任重大で大変な事ですよね
カソリックでは 9月30日はsan girolamoの祝祭日。
(1*)改悛(かいしゅん):キリスト教で、過去の罪を悔いて、神の赦しを請うこと。
(2*)叙階(じょかい):キリスト教カソリック教会の秘跡(サクラメント)の一つで聖職者を任命すること。
画像はyahoo!italiaから拝借
イタリアではsofronio eusebio girolamoといいますが
san girolamo(サン・ジローラモ)という方がよく耳にします
(エウセビウス・ソポロニウス・ヒエロニムス)
シンボルは赤いローブと
教皇ダマスス一世に仕えていたので、時々赤い枢機卿の帽子
右端の赤いローブの人
書物を開いていたり、ペンを持っていたり
ライオンの脚に刺さった棘を抜いてあげて以来
ライオンがヒエロニムスを慕って離れなくなった
というエピソードがあり
時々、ライオンを連れていたり
髑髏があったり...
髑髏が時々描かれるのは
373年頃アンティオキアで重病にかかり
神学の研究に生涯をささげることを決意したからだと思いましたら
→禁欲もしくは悔悛(*1)のシンボルであり
髑髏はこの世の生の儚さを思い起こさせる
とありました。
さてこの人...
342年頃、ダルマティアのストリドで生まれ
420年にベツレヘムで死去。
両親はキリスト教徒にも関わらず
8年間もローマで勉強したのに
18歳を過ぎるまで洗礼を受けなかったそうです。
378年に叙階(2*)されたが
彼の意志に反するものだったので
司祭の務めをはたさず
382年~385年まで教皇ダマスス一世の秘書として
ローマで新約聖書のラテン語訳を改訂したそうです。
それで、書物を開いていたりペンを持っていたり...
ラテン教会の教父達の中で最も学識があり
特に最も偉大な聖書学者と言われています
ところでモーセが描かれた絵画や像は見た事がありますか?
モーセはよく角を生やしているんです
モーセがシナイ山で神から十戒をうけた時の聖書のお話なのですが...
神に出会った後、民衆のもとにモーセが山から下り
民衆がそのモーセを見ると、なんと、彼の顔は恐ろしい程に光輝いていた
の「光輝いていた」を
ヒエロニムスがヘブライ語からラテン語に直訳してしまった為に
「角が生えていた」となってしまったそうで
誤訳は16世紀に訂正されたそうです
16世紀までの敬虔なクリスチャンの芸術家達は「変だな?」と思いながらも
「角」を描いたそうです
ヒエロニムスのこんなお茶目なミスもありましたが
初めて翻訳するって責任重大で大変な事ですよね
カソリックでは 9月30日はsan girolamoの祝祭日。
(1*)改悛(かいしゅん):キリスト教で、過去の罪を悔いて、神の赦しを請うこと。
(2*)叙階(じょかい):キリスト教カソリック教会の秘跡(サクラメント)の一つで聖職者を任命すること。
画像はyahoo!italiaから拝借