前回のつづき
そんなふうに絶望してしまった私は、
表面的にはご飯を作り、仕事をするなど
日常の生活をこなしながら絶望するという
歪んだ時を過ごした。
泣いてばかりいたから
いつも頭がぼーっとしていた。
笑顔が浮かんでも無視がつづくと
表情は硬くなる
気持ちが混乱したまま
状況は悪くなるばかりで
泣いてもわめいても意味がないとわかってるのに
泣いて、わめいて、人を困らせた。
これまで言ったことがないようなひどいことも言い
人のせいにして責めた。
そして、自分の居場所をどんどん失って行った。
物理的な場所はあるのに
透明人間のように、そこに居ない人のように
無視されているかのように感じた。
朝目覚めると涙が出てくる。
夜中には息苦しさに突然目覚めて、
じっとしていられなくて
行く当てもなく家を出て
泣きながら歩き回ったりした。
これまでの人生にも
悲しいことはいくつもあったけれど
私はラッキーだと思ってた。
なんとかなるさ!でやってきたのに
もう、そうは思えなかった。
未来に希望が一つも見えなくて
自分がもう若くないんだと気づいた。
何を見ても悲しかった。
それは「痛み」だった。
「胸が痛い」というのは
本当に胸に痛みがあるのだと、わかった。
この痛みと共に
ひとりで生きていくのは辛すぎる。
悲しみが増すほど、
自分を責めるようになった。
「そんなこと考えてはいけない。甘えた考えだ」
「生きたいのに、それができない人だっているんだ」
「ぬけぬけと呼吸してご飯食べて、寝る場所も着るものも友達だってあるじゃないか」
なぜそんなふうに自分を責めてしまったのか、と今は思う。
自分を責めて、哀れんで、ただ見ているだけで
自分を救おうとする力も放棄していた。
外の世界からも内側の自分からも小突き回されて
心身ともに辛かった。
「もうやめて・・・」と言った。
傷つけた相手になのか、神様になのか、自分になのか
わからないけれど。
ある日、帰路の坂道で
悪い考えにぐるぐる取り憑かれていたとき、
「だったら1年後に終わりにしたら?」
という声が、頭の中から聞こえた。
その時、初めて遠くに光が見えた気がした。
一年の期限付きなら、
耐えられると思ったから。
それがあの時の私の
唯一の希望だったんだよね。
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そして、わたしは、
一年の期限付きで生きていこうと思った過去の私に
がんばったね、ありがとう
と、伝えたくて書いている。
つづく



