以前に紹介した足の指に触れるワーク
地味でちまちましたワークですが、
効果はテキメンです。
クライアントさんにこのワークを紹介しました。
全部の足指をゆるゆる触れるだけなのですが、(多少のコツはいります)
足指がじんわり伸びていきました。
それで、面白がって、ちまちま続けていましたら、
なんと、足のサイズが1センチ変わったそうです。
その方は、もともと、
左右の足のサイズが、1センチ違っていました。
小さかった方の足指が伸びて左右の差がなくなり、
小さい足に入れていたインソールを取り外したり、
新しい靴を買ったりしたそうです😃
足指が伸び伸びしましたね〜✨
本来の長さになりましたね〜😆
解説するとこういうことです。
私たちの脳の中には自分の体のイメージがあります。それは体の地図みたいなものです。
脳は脳内のイメージに基づいて、実際の体をコントロールしようとします。
脳内の体のイメージを、ボディマップと言います。
そして脳は、実際の体の構造に基づいて体に指令を出すのではく、脳の中のマップに基づいているのです。
でも、その地図がもし間違っていたらどうなると思いますか?
脳の中のマップに思い違いや思い込みがあって実際の体と合っていなければ、
なんと、体は、実際の構造に反してでも、脳内のマップに合わせて動こうとします。
脳が出鱈目な地図を見て、合理的でない命令をしても、
体は、動かないところを動かそうとし、
動くべきところを動かさないように
不毛で難しい「努力」をするのです。
つまり、この方の足のケースで説明すると
足指が、脳の中のマップ上で、縮こまった状態になっていました。
だから、実際の指はもっと長く、のびのびできるのに、
脳の言うことを叶えるべく、一生懸命縮こまることを毎日余儀なくされていました。
体の癖はそうして作られます。
では、どのように、思い込みによる体の癖をやめて、
実際の、美しく巧みな構造物である私たちの体に合ったボディマップを身につけ、
痛みなくのびのびと体を使ったら良いか?
方法は二つあります。
1 ボディマッピングを学ぶ
2 感覚を意識にあげながら軽く触れる
1 は、アレクサンダーテクニークなどを学ぶことで身につきます
(このブログでは、ボディマップについても投稿をしていこうと思いますが、機会があれば、実際に先生に学ぶことをお勧めします。)
2 は、だれでも今すぐできることです。(コツはありますけど)
リンクした記事に詳しいプロセスが書かれています。
まず、手を柔らかくして、(この場合は)足指に触れます。
初めて触れるもののように、
興味深く、やさしく、どのような形なのか、皮膚の中にどんなものがあるのか
感覚を意識に上げながら、触れてみるのです。
いつも遠くで、たいてい雑に扱われている指の一本一本を
優しく触れながら、感じます。
触れている方の手で感じ、
そして、触れられている方の足指で感じる。
双方向に感じます。
そうしていると、足指は元の長さにもどろうとします。
にょきにょきっと伸びます。
(そして、内臓や背中の筋肉などがつながるような感じを
感じるかもしれません。)
指が伸びる=リラックスする という意味です。
足全体のリラックスが、なぜそれほど大切かというと
私たちは地球上に生きているからです。
つまり、立っている時、歩いている時、
自分の重さは足を介して地面に伝わっています。
足の状態がリラックスして伸び伸びしていると、
何が起こるか????
なんの邪魔もなく、
なんの力みもなく、
体重を地球に支えてもらうことに
しぜんになってしまう
ということです。
これがどんなに重要なことか
次回にお話ししたいと思います。
引っ張ったり、ぐるぐる回したり、
いきなりするのではなくて、
黙っている足指さんたちを
一人一人、やさしく起こしてあげる感じで
触れてくださいね。
うーん、文字にすると難しいかな。
ぜひ片足だけ、まず、やってみてください。
そして、そのあと立って歩いてみてください。
すると、違いがわかると思います。