『キラーカブトガニ』感想!──R指定そっちのけのロマン溢れる怪獣映画! | Blu-ray DVD Amazonビデオ 劇場最新作より、映画の感想・レビュー!

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なんだかお堅い感じの映画ばかり公開されていて、たまには肩を楽にして観られる分かりやすい娯楽作品はないかなと思っていたら最近、思わず飛びつきましたね。

サメの時代は終わったなどというキャッチコピーは別にして、この馬鹿げた発想は観る前から興味を惹かないわけがないですよ!

そのタイトル『キラーカブトガニ』



見た目は不気味だけどおとなしいというのが私の中のカブトガニに対するイメージですが、それを見た目が不気味でしかも人を食う凶暴な怪物として描いたところに、なんと鋭い目のつけどころだと感心させられます。

そう、サメのような誰もが獰猛であると認識している生き物ではなく、そしてワニでもピラニアでもない、黒くてグロい甲殻類をチョイスしたセンスよ!

しかし、実際に劇場で観た感想はもっと他の観点で語りたいのです。

このロマン溢れる作品を──

(以下、ネタバレ含みます!)


☆昔のゴジラ映画を思わせるジュブナイル要素

主要な人物は1人変わり者を除けばごく平凡な人たち。

科学が好きな少年が主人公で、放射性物質みたいなエネルギーを持つ物質を取り寄せて実験しているという描写が平凡じゃないのですが、その物質が後に現れる巨大なカブトガニの怪獣と戦う武器となる流れが、まるで昔の特撮映画のような感覚です。

所々の下ネタを除けば、真っ先に思い浮かぶ感想がそこです。

少年が巨大ロボットを作り、自ら乗り込んで戦うクライマックス。

さらには光線まで放つシーンからして、制作者はたぶんゴジラなどの怪獣映画が好きな人たちだろうと思われます。

軍人でも大人の科学者でもない、学校の仲間たちが活躍するジュブナイル要素が、特に70年代のより子ども向けに作られたゴジラ映画を思わせる世界観です。

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』や『ゴジラ対メガロ』を知っている人なら分かるでしょうか。

荒唐無稽なところも含めて愛さずにはいられない、おバカだけどロマンある演出に思わぬ好感が沸いてしまいます。

さらにはそこにゾンビ映画のような、夜の町中でパニックが起こるようなシーンもあり、それらをあくまでコメディタッチでやってのける軽快さで楽しませてくれます。

R指定がかかるほどのエロと残虐描写をそっちのけに、心が洗われてしまいました。

鑑賞される方は是非とも寛大な心で楽しんでいただきたい作品です。


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