"アバター"スタッフのVFXだけじゃない!美しき描写 『ドラゴン』 | Blu-ray DVD Amazonビデオ 劇場最新作より、映画の感想・レビュー!

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まさかのこんなファンタジー映画に魅了されてしまうとは思ってなかったのですが──

予告を目にしたときから、その造形の美しさに惹かれて観てしまったドラゴン映画です。

そのタイトル、

『ドラゴン』(2015年 監督:インダル・ドジェンドゥバヴ 出演:アリョーナ・チェーホフ、マドヴェイ・ルィコヴ 他)



【あらすじ】──かつて、凶暴なドラゴンを鎮めるために若い女性を生け贄に差し出していたロシア近境の国。

英雄によりドラゴンは葬りさられ、生け贄の差し出しは婚礼の儀式として形だけが残っていた。

英雄の子孫との結婚を控えていた少女ミラは儀式の途中、生き残っていたドラゴンにさらわれてしまう。

孤島に連れられ絶望していたミラに謎の青年が声をかけてきた。

孤島で共に過ごすうちに惹かれあう二人であったが、その青年こそが人間の姿をしたドラゴンだった。──

キャスト、スタッフの名前を見ても日本では耳馴れない名前がズラリ。

製作国はロシアとのことです。

ロシア映画といえば最近、ホラー映画『ミラーズ 呪怨鏡』を観たばかりです。

怖さの度合いはさておき、ロシアの気候風土も相まっての、とにかく美しい映像世界が印象にありました。

こちら『ドラゴン』も冒頭のシーンから、その寒そう~な雪景色の映像世界からして美しいです!

ファンタジー映画ならこういうのはつきものなのでしょうけど、さあそこから現れるドラゴンはというと──

これまたカッコいいんです!

そうそう!予告を見たときに惹きつけられたところがコレなんです!

「それまでのどのドラゴン映画よりも魅力的なドラゴン」

という声があがっているそうです。

私はそれまでドラゴンを取り扱った映画はあまり観たことないので(『エラゴン 遺志を継ぐ者』以来か)、比較して見ることはできないです。

ただ、本作のドラゴンは確かに予告でチラと目にしたときからなぜか惚れ込みました。

VFX技術の進歩のせいか?

デザインが良いのか?

翼を広げたときの全身と、頭の大きさなどの対比なんてのもあるでしょう。

顔の部分はというとローランド・エメリッヒ版『GODZILLA』に登場するゴジラを思い出しました。

やはり翼を広げて雪景色に舞い降りてくるシルエットが美しいですね。

しかしヴィジュアルの魅力だけじゃないのが本作のドラゴンなんです!

このドラゴン、実は普段は人間の姿をしているのです!

その人間の姿というのがまた、ファンタジーにはありがちな甘いマスクです!

ミラとの出逢いをきっかけに、人間としての理性とドラゴンとしての本性との間で葛藤します。

そんな人間味を持たせたところがこの映画のドラゴンの見どころです。

「それまでのどのドラゴン映画よりも魅力的なドラゴン」

というのは本当はこのことを意味しているのか!

と観た後に気づきました。

さて、この映画を観た多くの人が中盤あたりで思ったのではないでしょうか。

「こういうのって、たぶん悲しい結末なんだろうな」と。

孤島で暮らし始め、心を通わせていく二人。

だんだんと良い雰囲気になっていくのですが、それは本来許されぬ愛。

相手は人間にとっては敵であるはずの凶暴なドラゴン。

青年がドラゴンの姿になれば、彼女に危険が及びます。

…ところでさきほど言った耳馴れないロシアの役者たちの名前なんですが、主演の女優がめちゃキレイ!

なんとも透き通るような肌です!

アリョーナ・チェーホフというロシア国内で人気上昇中の女優さんとのことですが、今後の他の作品での活躍も期待したいところです。

そしてドラゴンの青年を演じているのはマドヴェイ・ルィコヴ。

「ルィコフ」「リコフ」と言ったカタカナ表記も見られますが、やはりロシア人の名前は難しいですね。

彼はニューヨークでモデルとしても活躍しているそうで、劇中でもさすがの肉体を披露しています。

『アバター』のスタッフが結集してVFXを手掛けているこの見事な映像はもちろんなんですが──。

私はこの作品を観て、なんだか久しぶりに心洗われるようなファンタジー映画を観たなと、すばらしい余韻に酔いしれることができました。

そもそもファンタジー映画はあまり観ないのですが、ましてやドラゴンの映画となると尚更です。

しかし、棚にチラホラ見かける「ドラゴン」とつくタイトルの映画も食わず嫌いなく観るべきかなと最近思い始めました。

『ドラゴン』というこのシンプルなタイトルの本作は、本当にラブストーリーとしても美しいですね。

で、アリョーナ・チェーホフが美しい!

やっぱココおします!


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