☆ジャパニーズホラーの底力!『残穢 ─ 住んではいけない部屋 ─』観ました | Blu-ray DVD Amazonビデオ 劇場最新作より、映画の感想・レビュー!

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「LOVE THERMO #愛してるで暖めよう」というパナソニックのエアコン発売に際したキャンペーンによる実験。

愛の言葉で体温は上がるのか?

さあ、こちらはホラー映画への愛が止まらない!

しかし、怖いと気分は逆に涼しくなる。

ホラー映画で体温は下がるか?なんて実験もしてほしいですね




公開1週目にさっそく観に行きました──『残穢 ─ 住んではいけない部屋 ─』



予告編からしてミステリー色が強いのかと思いつつ観ると、実はホラー色に手を抜いていないではありませんか!

やってくれましたよ、日本のホラーの底力!

以前の記事でも述べましたが、やっぱホラーはメイド・イン・ジャパンという意味を再認識させられる怖さでした。

そこにミステリーの要素が本当に良い方向に働いています。

ただただ絶叫というのではなく、謎が謎を呼び、どんどん深みへと進んでいく不気味さ。

監督は中村義洋。

『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』でも見せてくれた斬新で爽快な演出も光っています。

『アナザー』を観て以来、私がすっかり魅了されてしまった橋本愛は、『渇き。』『寄生獣』など、最近映画で目にすることが多い女優ですね。

作品全体として印象に残っているのは『さよならドビュッシー』ですが、この最新作ミステリーホラーで、今までで一番演技力を発揮できているのではないでしょうか?

今回は少し大人びて、建築を学ぶ女子大生で、大学のミステリー研究の部員という役です。

私は原作小説は読んでいませんが、この人物設定が好きです。

建築士の資格を持っていて、工業デザイナーである傍ら、心霊探訪もしているあの稲川淳二を思い起こしました。

しかし、本作で一番魅了されたのはやはり、小説家である「私」役の竹内結子。

メガネをかけた、落ち着いたトーンの声で話す人物像がなんともステキです!

なぜか色気を感じてしまったのは私だけでしょうか?

そしてその夫の役を演じている滝藤賢一。

彼の出演している作品で私が観てきたのはまず『バイロケーション』

狂暴な自分の分身に翻弄される、ちょっとかわいそうな刑事の役でした。

そして『悪の教典』ではいじめを受けているという女子生徒の父親役で、かなり吠えまくる人物でした。

記憶に新しいのは『予告犯』で、こちらはそれこそ嫌な上司の役で、本当に嫌な意味で印象に残ってます…。

ですが脇役においても存在感のある役者で、私は好きですね。

本作では今までのイメージとは違う穏やかで善き旦那を演じています。

魅力的な俳優で脇を固めています!

『クロユリ団地』『劇場霊』ほか、近年のホラー映画はアイドルの起用が目立っている気がします。

製作者サイドの力で魅力的な作品は作れるものだとは思いますが、やはり重量感のある役者を起用した映画はジャンル問わず常に欲しいですね。

そして何よりも──、やはりジャパニーズホラーをはじめとする、"静"のコワさで見せるホラー映画はいつも捨てがたいジャンルです。


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