「峯田和伸」という人がいる。「ミネタカズノブ」という表記の仕方もある。銀杏BOYZというバンドのボーカルをしている。

 今日、HMVに寄ったら、敏感少年隊名義の新譜「サウンドオブ下北沢」と本人の単行本「恋と退屈」がディスプレイされていた。オレは「おっ、峯田だ」と思った。なんだかひさしぶりに峯田和伸を見た。


 峯田和伸は銀杏BOYZを結成する前、GOING STEADYというバンドを組んでいた。オレが初めて聞いたのは「若者たち」だった。なんだか強烈だった。ありのままというか、魂の叫びというか。「気持ちを込めて歌っている」という次元ではない。歌詞も相当ブッ飛んでいる。絶対テレビでは歌えない。かと言って決して「うるさい曲」ではなく、メロディーラインは美しくて、曲としてちゃんと完成されている。「おーすげえ」と思った。


 それから大ヒットアルバム「さくらの唄」をTSUTAYAで借りて、「青春時代」も聞いた。「おーこんなに素敵なバンドがいたなんて!」と思っていたら、あっという間に解散してしまった。なんてこったい。


 でもすぐに新バンド・銀杏BOYZを結成し、2枚のアルバムをリリースした。GOING STEADYのときよりも、イカレポンチ具合が明らかにパワーアップしていた。「おーさすがは峯田」と思った。ちなみに彼は確か1年ぐらい前の野外イベントで、演奏中に全裸になって、公然ワイセツ容疑で書類送検されたことがあったのだが、そのニュースを聞いたときも「おーさすがは峯田」と思った。


 峯田和伸の魅力は、「ありのまま」なところと「ブッ飛んでいる」ところだと思う。語弊を恐れずに書くと、彼は「動物」のように生きている。とんでもなく汚ねえ歌詞も書けば、とんでもなく甘く切ない歌詞も書く。両極端なようで、実はどちらも「ナマの感情」である。「動物のよう」と書いてしまったが、ある意味メチャメチャ「人間らしい」とも言えるのかもしれない。アレックさんはそんな彼が好きである。


 だから勝手に今から「峯田和伸 BEST5」をやります。


○第5位 佳代(GOING STEADY)

 とっても切ない曲。


○第4位 あの娘に1ミリでもちょっかいかけたら殺す(銀杏BOYZ)

 とってもタイトルがヤバい曲。


○第3位 青春時代(GOING STEADY)

 とっても心に響く曲。


○第2位 あの娘は綾波レイが好き(銀杏BOYZ)

 とってもイカれた曲。ちなみにエヴァンゲリオンの制作会社にはちゃんと許可をとったらしい。


○第1位 若者たち(GOING STEADY)

 とっても良い曲。



 今日のブログがなんのこっちゃさっぱりわからなかった人は、とりあえずTSUTAYAに行って、GOING STEADYの「さくらの唄」を騙されたと思って借りてみましょう。