今日、事務所に謎の外国人少年がやってきた。どうやら最近ウチの事務所に所属したらしい。オレといい彼といい、なんだかB.M.Factoryも国際色豊かになってきた。


 彼の名前はクリス君という。弱冠20歳の純イギリス人。身長はなんと193cm。デ、デカい!顔は非常に濃い。完全な外人顔だ。オレも外人顔だが、クリス君の顔はオレの50倍ぐらい濃い外人顔だ。わかりやすく言うと、夜の六本木にいそうな顔だ(余計わからん)。そしてなんといっても特筆すべきは、日本語が非常に堪能であることだ。


 日本滞在歴はまだ8か月らしいのだが、「チャリンコ」「シオクリ」「コネ」「チョーヤバイ」「オモシロイモノハジカンガタッテモスタレナイ」など驚愕の日本語が自然に口から出てくる。たった8か月で「廃れない」なんて言葉を駆使できる外人って何?すごいを通り越して笑けてしまった。「廃れない!ははは!」と笑ったら、彼に「エ、マチガッテル?」と素で突っ込まれてしまった。いえ、合ってます。メチャメチャ合ってます。笑っちゃってごめんなさい。


 イギリスでは日本のテレビ番組もやっていたらしく、その中でもクリス君はドラマのGTOが好きだったらしい。「鬼塚だよね」と言うと、クリス君は「ソーオニヅカ!オニヅカ、チョーカッコヨクナイ!?」。

 そのときの「チョーカッコヨクナイ!?」が、まさに渋谷のセンター街にいる女子高生を彷彿とさせるほどの完璧なイントネーションだった。すげえ!ホントにイギリス人かよ!


 やがて「特技は何かあるの?」という話になり、「ボイパデキマス」と答えたクリス君。「じゃーちょっとやってみせてよ」「エ、イマココデ?」。ちなみにボイスパーカッションを「ボイパ」と略すのは日本人だけだと思う。

 やる前は照れくさそうだったが、いったんスイッチが入ると、クリス君はエネルギー全開でチョーカッコイイボイパを披露してくれた。オレを含めた周りの人間は皆、彼が作り出す圧倒的な世界に自然に引きこまれた。すげえぜクリス君!


 そして夜になるとクリス君は「オツカレサマデース」と言って帰っていった。末恐ろしいヤツだ。



(追記)

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