わたくしアレックさんが、週刊ゴングに続き、「週刊プロレス」にも載ってしまった。ちなみにオレが唯一、毎週買っている雑誌がこの「週刊プロレス」である。もちろん嬉しい。もちろん嬉しいのだが、「なにがなんだかわかんねえ」という思いの方が遥かに大きい。実感がない。後楽園でMrTに絡まれたあたりから、なんだか感覚がマヒしてしまってるような気がするなぁ。
あっ、ごめん。今日もプロレスネタです。
今週の週プロで一番心に刺さった記事は、全日10・21大阪大会における「菊タロー ボロクソ事件」。
菊タローという選手は、普段はもっぱら「お笑い部門担当」で前座が定位置なのだが、この日はメインエベントに登場し、極悪集団VMと対戦。
序盤はいつもの楽しいファイトを展開していたが、やがてVMにつかまると、凶器で大流血させられたうえに、自慢のおたふくマスクもギタギタに破かれた。菊タローの存在価値そのものを破壊しかねない暴挙。お笑いとは完全に無縁の、菊タロー史上最も凄惨な試合展開になった。これはかなりショッキングである。
このショックをわかりやすく説明すると、例えばガチャピンが街中で数人の暴漢に突然襲われて、マジでボコボコにされたうえ、黄緑の着ぐるみをビリビリに引き裂かれ、無残な姿で大の字になってしまったような、そんなシーンを想像してもらいたい。どうだショックだろ。「菊タロー ボロクソ事件」はまさにそんな感じなのだ。
それでもその後、菊タローは死力を振り絞り猛反撃。結果的に負けはしたものの、後半の奮闘ぶりは「お笑いの菊タロー」しか知らないファンの心を確実に打った。こんな気分はプロレスでしか味わえない。これだからプロレスファンはやめられない。
本当はここからさらに話を広げて、もっと深い話を原稿用紙30枚分ぐらい書きたいのですが、さすがに今回は見送ります。