とある六本木のバーにアレックさんはひょっこり行ってきた。そこで行われるライブに、或る女性ミュージシャンが出演するらしく。この写真の人がその人なんだけど、ちょっとわかりにくいかな。


 彼女がどういうライブ活動をしてるのかってことには、結構オレは興味があったので。「歌」っていう共通項があるからね。一度ちゃんと見たいと思ってて。それとあと、オレの今後の活動のヒントっていうか、勉強っていうか、そういう意味合いもあるし。


 実は彼女とは直接会ったことは今まで一度もなくて。完全アポなしで行ったんだけど。だから会場でオレの顔見てかなりビックリしてた。

 で、出番は何時ごろなのか聞いてみたら、その時間が終電ギリギリの時間でさ。やべー見れないかもしれないなーってなっちゃって。それで結局、彼女が楽器の音合わせしてるとこしか見れなかったのよ。残念。

 すごい失礼なタイミングで帰っちゃって、ホントに申し訳ございませんでした。次の機会のときは、完璧に見させてもらいますね。


 まぁ確かにホンチャンは見れなかったんだけど、でもなんかね、音合わせしてる時のたたずまいを見てるだけでもいろんなことを感じたな。テレビの彼女とはまた違う雰囲気で。自分の力で地道にがんばってるんだなって思って。衣装はかわいいのに大人っぽいギター抱えて。いろんな意味でかっこよかった。

 そして今のオレの現状と照らし合わせてみたりして。「今のオレは果たしてどーなのよ?」って。そういうことを考えられただけでも、行った甲斐があった。


 それにしても六本木界隈って、なんであんなに怪しい外人がいっぱいいるのかな。そいつらに同化してるオレが言うのもなんだけど。


 結局、写真の人は誰なのかって?齋藤真実さんだよ。