さてさて今日は、アリオ亀有ファッションショーの2日目に行ってまいりました。
イベントの進行やモデルの衣装などは昨日と同じ。もちろん1日目より2日目の方が気持ちに余裕が出るのが普通なのに、本番開始まで2時間を切った昼の12時すぎ、スタッフたちがなんだか異様にバタバタし始めた。明らかに1日目とは違う緊張感が走っている。1日目の本番前は待ち時間がヒマだったので、スタッフ数名といっしょに「ストップウォッチ5秒ピッタリでとめましょう大会」をやっていたというのに、2日目は明らかにそんなしょうもないことをする空気ではなくなっている。何が起こったのかと言うと、今日のショーにゲストとして登場される方が、会場入りするやいなや、ショーで紹介する衣装に対して「この上下の組み合わせはおかしいから変えた方がいいな」などとダメ出しをし始めたらしい。
その方は、テレビ・雑誌などでご活躍のドン小西さん。辛口コメントで知られる大物ファッションデザイナーだ。
今回のイベントは、女性MCとその日のゲストの方が、オレを含めたモデル1人1人の衣装に対してコメントを出しながら、ファッションショーを進めていくというスタイル。ちなみに1日目のゲストは、「Oggi」「Style」などのファッション誌でご活躍中のモデル・渡香奈さんだったのだが、おだやかな性格の方だったので、準備も本番も当然おだやかに進んだ。しかし、ドン小西さんの場合はそういうわけにはいかず、本番直前の衣装変更やらで舞台裏はテンヤワンヤだ。
当然オレが着る服装も前もってチェックするということで、フィッティングを終えたオレは小西さんの控室へおじゃま。貫禄たっぷりにデーンと座っていらっしゃる。何を言われるんだろうと少々ドキドキしていたら、
「このコーディネートはおしゃれだね!やっぱこれぐらいのセンスがあればいいね!」
おっ、なんだか褒められたぞ。ちなみに小西さんは服を褒めただけで決してアレックを褒めたわけではないのだが、なんだかオレが褒められたみたいな気分になってしまった。単純な脳ミソだぜアレックさん。
着替え後、オレが着るもう一着の衣装も小西さんはチェック。オレ個人としてはこっちの方が好きなのだが、
「よくわかんないな。ここのブランドは何を推そうとしてるのかな。」
おっ、なんだかダメ出しされてしまったぞ。でも小西さんは服にダメ出ししただけで決してアレックさんにダメ出ししたわけじゃないから、別にオレがショックを受ける必要はなにもない。都合のいい脳ミソだぜアレックさん。
ダメ出しはされたもののオレの衣装は変更までには至らず、とりあえずひと安心。そんなこんなでなんとか本番を無事に迎え、アレックも無事にかっこつけて歩き、イベントは無事に終了した。スタッフ及び関係者は、みんな満足感あふれるいい顔をしていた。心地よい空気が流れていた。
小西さんもご満悦で、「いいイベントができたね!また今日のメンバーでやりたいね!」とおっしゃっていた。実は小西さんはいい人なのだ。ダメ出しとは言っても、小西さん自身がファッションというものに強いこだわりと愛情をもっているからこそ、イベントを良質なものにするために言ったことなのだ。単に辛口なのではなく、むしろ協力的な方なのだ。スタッフもそれをわかっていた。だからこその「いい顔」だった。オレもとっても気持ちが良かった。
「お疲れ様でした」とオレが小西さんに言うと、「お疲れ様。良かったよ。」とオレに返してくださった。いやいやそんな!にわかペーペー1年生のオレにそんなコメントはいくらなんでもリップサービス丸出しですよ!いくら勘違い男でもそれぐらいわかるぜ!
今日のファッションショーを見てくださった方々、どうもありがとうございました!今日は昨日より明らかに人が増えてました。300~400人ぐらい集まってたらしいです。いやー良かった!亀有いいトコだ!
写真は、アリオ亀有の中にあった「亀有公園前派出所」です。そうか、どこにもないと思ったらこんなとこにあったか。駅前両さんとも一応いっしょに撮ったんですが、今回はアリオ両さんを載せときます。