今日は姉ちゃんの家に行って、甥っ子と遊んできたよ。4歳だよ。


 今まではだいたい、いっしょにブロックで車を作ったり、アンパンマンのパズルをやったり、ビー玉コロコロのおもちゃで遊んだりだったのだが、最近は新たなレパートリーのひとつとして「折り紙」が加わったらしい。おー、いつのまに折り紙なんか折れるようになったんだ!すげーじゃないか!おじさんは嬉しいぞ!


 「んーとねー」と言って、おもむろに折り紙を折りだしたボウズ。何を折ってくれるんだろう?まず三角形の形に半分に折る。さらに半分ぐらいのところで斜めに折る。そして次は・・・と思ったら、「ほら、バッタできた!」


 なにっ、これがバッタなのか!?どう見たらバッタに見えるんだ!?てゆーか2回しか折ってないじゃないか!まぁしかしこれをバッタと言い切ってしまう度胸は大したもんだ。それでこそ男だ。


 折り紙タイムが終了したので、今度はアレックおじさんが「てれびくん」付録のアルティメットダイボウケン(戦隊モノの巨大ロボの名前)を作ってやることにした。それにしてもややこしい名前だな。実際、ボウズは「アルティメット」と言うのに苦労していた。「ボウケンロボ」でいいじゃないか。


 胴体、頭、両足が着々と完成。しかし、両腕の部品が見当たらない。「腕どこいっちゃった?」と聞いたら、「わかんない、どっかいっちゃった」。えーマジかよ!チョー完成させたいのに!

 仕方がないので、胴体に頭と両足を装着させ、両腕がない状態で終了。これではまるでアシュラマンと戦ったときのテリーマンじゃないか。無残だ。それでもその後ボウズは、腕なしロボを持って「ぐおーん!」と楽しげに遊んでいた。腕ないの気にならないのかな。おじさん的には気になるんだけどな。


 そんなこんなであっという間に別れのときが。

 「えー、アレックかえっちゃうの?」「そうだよーいいこにしてたらまたきっと遊びに来るからねー!」

 アレックおじさんはそう告げると、真っ赤な夕日を浴びながら、ひとり去っていったのであった。


 地球の平和を守るため、アレックおじさんは今日も行く。

 がんばれ、ボクらのアレックおじさん!

 行け行け、みんなのアレックおじさん!