今回は、詐欺の立証のハードルについて、投稿していきます。詐欺罪の立証のハードルは高く、被害者側が加害者に詐欺をやる意図があった、つまり、内心の立証をしなければなりません。


 これは、いわば、過失責任主義に立脚しており、被害者側が相手側の過失を証明しない限り、責任は負えないというものです。しかし、多くの詐欺事件の場合、被害者が弱者であり、加害者が強者であることが多いです。


 私は、詐欺罪の運用を無過失責任主義へと転換すべきだと思います。無過失責任主義に転換することで、加害者側が過失がないことを証明しなければ、ならないからです。これに、よって弱者である被害者を救済することになります。