(2012-03-06 22:58:57 の記事)

以下の記事でご紹介したとおり、
現在、アレフは、麻原の家族による教団裏支配の実態を隠蔽し、社会を欺いていますが、
>>「アレフ信者、松本死刑囚の妻子に指導仰ぐ文書」 2012年1月24日読売新聞)
>>アレフが賠償契約締結を拒否する理由

その実態について、アレフを脱会した元幹部信者の証言をご紹介します。

野田成人氏は、アレフの幹部時代に、直接の、麻原家族との関わりがあったことから、
麻原の家族の裏支配の実態を、よく知る人物です。

野田氏は
 、2007年の上祐脱会後に、麻原家族支配下となったアレフ教団から除名される形で、
2009年に脱会、その後は、オウム時代の反省から、書籍『革命か戦争か』 出版、

革命か戦争か―オウムはグローバル資本主義への警鐘だった 革命か戦争か―オウムはグローバル資本主義への警鐘だった
(2010/03/11)
野田 成人

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トークショー出演「オウムって何?」  など、精力的な活動をしています。



1 雑誌『創』インタビュー 2007年5月号

ちょうど2007年に、上祐とわたしたちが脱会した後に、
アレフの新代表となった野田氏が、雑誌「創」のインタビューを受け、麻原家族との関係について
詳細に語った内容が、野田氏のブログ(「みどりの家族代表 野田成人のbrog」 )に掲載されています。

例えば、


 「――上祐さんらとの分裂騒動を野田さんらはどんなふうに見ていたのですか。

  野田 この団体には「松本家は絶対」という暗黙の了解があるのですが、
   上祐はいろいろな写真を取り払うとか、教義の表現にしても麻原彰晃元代表を
   「世界でただひとりの最終解脱者」という部分を文言から抜き、ただの 「解脱者」にしてしまうとか、
   そういう行動をとりました。
   これは教団にとっても松本家にとっても非常に敏感な問題だったのです。
   松本家の上祐への批判的な 見方を受けて、信者達も「やっぱおかしいですよ」という感じになり、
   教団が混乱状態になっていきました。



以下、リンクでご紹介します。

>>◆雑誌「創」2007年5月号掲載インタビュー

 ◎はじめに  編集部
   本誌前号の上祐史浩元代表のインタビューは大きな反響を呼んだ。・・・
   さて、それに続いて今月は新代表となった野田成人さんのインタビューを掲載する。
   ・・・特に松本家との微妙な関係については、詳しくはほとんど報道されていないと言ってよい。
 ◎役員会と合同会議が対立
 ◎教団は二重権力状態に
 ◎教団は今、異論を
 ◎唱えられない雰囲気
 ◎松本家との関係をめぐり  
 ◎教団が分裂騒動に



2.「月刊現代」(2008年1月1日号)

もう一つ、野田氏は、2008年に、「月刊現代」(2008年1月1日号)で、さらに詳細な、実態を語っています。

上祐代表は、自身の総括文書の中で、次のように述べている とおり、野田氏は、当時、
麻原の妻の松本明香里や三女の麗華が教団裏支配を始めた事情に深く関わっていました。


 「一 言でいえば、麻原への信仰と、それに基づいた麻原の家族によって、
  私の進めようとした教団の改革は、2003年の4月頃からブレーキが掛かり始めました。」

 「教団改革を止めようとする麻原の家族の中心は、麻原の妻や次女や三女ですが、
  この辺の動きは、現在も、アーレフの代表である野田成人代表が、
  『月刊現代』の 2008年01月01日号で、
  麻原の家族が、私の知らないところで彼に連絡をし、
  私を教団運営から外すために協力を求められたという、裏側の事情
などにつ いて、
  詳しく語っていますが、彼の報告は、
  それが、私が直接関わっている部分に限っては、おおよそ事実のとおりです。」


 以下、野田氏のブログに、記事の全文が掲載されていますので、リンクでご紹介します。

>>「月刊現代」1

 「03年6月15日、私は松本家の三女に呼び出されました。
  3年半ぶりに会う三女はかなり大柄になっており、身長165cmの私と遜色ないほどでした。
  ちょっと清楚な女子大生風の服装に身を包んではいますが、信者には常に高圧的です。

  『マイトレーヤ正大師(上祐氏の宗教名)のやっていることがおかしいの。
   彼の言うことを聞かないで、陰で私に協力して』・・・

  『私が影で指示するから、それに従って。
  でも指示を
出しているっていうのは秘密
  『はぁ』
  『いい? 従える?』・・・」

>>「月刊現代」2

  『アーチャリー正大師に指示されたので、仕方なくしばらく修行してます』
   しかし、説法が終わると荒木広報部長が怒鳴るように私に言いました。

  『松本家の話はサマナの前でやる話ではないでしょう。
   社会融和上も問題があります!』
  教団内での彼の地位は私よりはるかに下。ナメられたものです(笑)。・・・