これが発覚するまで、タイでの強制隔離中の唯一の困り事は、洗濯機でした
設置されていたのは、ダイヤル式洗濯機。必要な工程の書いてあるメモリまでダイヤルを回すと、あとはダイヤルがジリジリと元の位置に戻りながら、書かれた工程を実施していくという旧タイプのもの。
(でも別ダイヤルと併用して乾燥まで時間指定でできるから、意外と優秀)
それが、途中でフリーズする事が度々あって
意識していないと、いつまでも洗濯が終わらない
しかし、それを超える困り事が発生したのでした
ある時、ふと見たマイクさんの頭を見て驚愕
後頭部が真っ赤
掌くらいの範囲が赤くなっていて、一部からは出血が見受けられ、そして赤い範囲からは大きなフケがハラリハラリと・・・
ひ、ひどい
ここに至るまで、急な今生の別れ、コロナ禍での帰国、その中で準備して挑まねばならない重要な会議など。いくつものストレスが重なって、無意識に頭を掻きむしっていたのかもしれません。
こんなになるまで気づいてあげられなくて、ごめん
ところが、大問題隔離生活が始まったばかりだったので、
あと12日間、外に出られず、病院にも行けない
命に関わる事態なら周囲に迷惑掛けてでも受診させてもらわないといけないけれど、これは多分、処置が遅れても禿げるだけ
なんとか、ここにあるものでケアしなくては
しかし持っているのは胃腸や風邪に関するものと、目薬たとえ皮膚炎の薬があったとしても、頭皮に塗るには強過ぎる。
そこで閃きました
これを使ってみよう
化粧水の後に水分を閉じ込めるのにも使えるし、ヘアオイルにも使えるからと持ってきたモリンガオイル。
モリンガオイルには抗菌効果もあるし、皮膚の再生を助ける働きもある。きっと、使えるはず
一応パッチテストをして、問題なかったので患部に垂らし、浸透させる為に軽くマッサージしました。
それを一日2回。
間もなく、爛れたような場所は炎症が収まり、フケも減っていきました
ただし赤みが完全に引いたわけではないので、念の為に隔離明けに病院へ。
「まぁ、強く掻いたんでしょうねぇ」という感じで、先生は塗り薬とシャンプー(ピンク色)を処方してくれたそうです。
良かった
が、次いで「隔離中にモリンガオイルでケアしてた事に関しては何て」とマイクさんに聞くと、「話してない」と。
何ですって
症状に気付いてから今まで何をしていたのか、先生にはちゃんと報告ください
医者が嫌いなのは、細かな説明もなく治療してくれと来る患者ですっ
とにもかくにも、こうして無事にピンチを乗り越える事ができました
お肌のシンプルケア、思わぬところで役に立って良かった〜