年初から6月18日までに、デング熱、重症型のデング出血熱とデングショック症候群の患者数は3万1843人で、48人が死亡した(タイ保健省より)
死者数は去年の倍だそうです。ボランティア支援先の学校でも、デング熱が大流行して半数の生徒が罹患しました
最大の支援テーマは資金を調達する事なので、支援金寄付を募ったり、作ったものをお金に替えるという活動を続けています。
ただ、学校からのレポート(写真付き)を見ていたら、もう一つやりたい事が出てきて。
それは
啓発活動
正しい知識、最新の対策で、防げるものは防ぎたい
最終形は違うけど、とりあえずパワポ資料にイメージを作成。久々のオフィスワークみたい社外秘じゃないから、カフェで作業という昔憧れてたスタイルを楽しみながら
資料を作るにあたり、調べて分かった事。
この国の蚊の薬物耐性は、日本のおよそ20倍だということ。
支援先はミャンマーに近いから、もっと強くて30〜40倍だということ
こ、この国の蚊は強すぎる・・・
それでもこの広いタイ全土で死者数48人ってことは、意外と少ないのね、と感じるかもしれません。
しかし、この国には国籍がなく、貧しく、医者にもかかれない人たちが沢山いるということを考慮せねばなりません。実際は、もっと多いんです
支援先の子供の中には、一回の通院治療でかかる費用が母親の日当の5倍にあたる、という子もいました。その子は重篤な状態になり、入院していた街の病院から県の病院に転院。この学校の生徒でなければ、支援してくれる人もなく、ひっそりと命を落としていたかもしれません。
それから、この強すぎる蚊に効くことだけを考えて、人体に危険な薬剤や分量の蚊取り線香を販売する業者がいるということも知りましたこの1年で、4社が摘発されていました
そんなこんなで、啓発活動の資料イメージは、15枚ほどになりました。それを子供向けに作りたいから、最終形にしたら、20〜25枚くらいになりそう。
支援する日本人が、日本とは違う概念で蚊の危険を捉えてくれるように。
そこに住む子供達が、正しい知識で伝染病から身を守れるように。
時折ちらっと「自立した後のことを考えると、この学校の保護下にある間に2度のデング熱を乗り越えておいた方が幸せんじゃないか」という考えが過ぎりました。
ただ、啓発活動は完璧に蚊を排除できる活動じゃないから。やるべし、です❗️
最終ページを「ご静聴ありがとうございました」にするわけにはいかないので、こんなメッセージをつけてみました。
そうです。元気に、過ごしましょう