ジョジョの奇妙な冒険というマンガがある。
特濃の画風、珍妙なポージング、奇怪な台詞回し、ありえない擬音・・・どれをとっても非常にクセの強いマンガである。


このマンガでの概念に、「スタンド」と呼ばれるものがある。
作中での説明を引き合いに出すと、
「生命エネルギーが生み出すパワーある実像(ヴィジョン)」だそうだ。


つまりスタンドとは、超能力を持った背後霊みたいなもの、というのが一番わかりやすい説明になるのかもしれない。


この「スタンド」にはそれぞれ超能力のようなものを持っている。
炎を自在に操れるだとか、時間を数秒間止められるとか、触れたものを爆弾に変えるとか、様々な能力を一人一つ持っている。
このスタンドの特性を活かしつつ戦うという頭脳バトル。
これこそ、ジョジョの魅力である。


さて、このスタンドにはそれぞれに名前がついています。
合計すると60以上の様々なスタンドが登場し、物語を彩った。
エアロスミス、メタリカ、ローリングストーン、レッド・ホット・チリ・ペッパーなどなど・・・


上で挙げた例でお気づきの方もいらっしゃるだろうが、ジョジョに出てくるスタンド名は洋楽のバンド名や曲名に由来するものが非常に多いのである。


洋楽が好きな人はたくさんいるだろうが、ジョジョから洋楽を聞き出すなんて輩はそう多くは無いはずだ。
そこでボクは「ジョジョからの洋楽入門」と称し、洋楽に手を出してみることを思い立った。


さて、まずは何を聞こうか?
ジョジョのスタンドを調べてみると、どうやら同一アーティストの曲名から何曲かつかっているケースがあることがわかった。

キラークィーン
シアーハートアタック
アナザーワン・バイツァダスト
ボヘミアン・ラプソディ
メイド・イン・ヘブン

これら5つである。
さてこのアーティストは誰でしょう?



答えはクィーンである。
日本でも数年前に流行りましたね。
曲名聞いてもピンとは来ないやもしれませんが、日本では「I was born to love you」が一番有名かな?
キムタクの「プライド」っていうドラマの主題歌だった曲。
あとの曲は名前までは知られていないでしょうが、キラークィーンとボヘミアンラプソディーはCMとかでも流れていたので、聞けばわかるといった塩梅でしょう。


曲を聴きながら、
「ああ、このスタンドはこんな特殊能力をもってたっけ。」
なんてマニアくさい楽しみ方をしていましたが、クィーンの曲は名曲揃いだと素直を感心した。
なんと言ってもフレディ・マーキュリーの抜群の歌唱力と表現力に舌を巻く。
ブラボー!おお・・・ブラボー!


個人的に気に入ったのが2曲。
一つが「Don't stop me now」である。
ナイナイの岡村や梨花が踊っている、ビールのCMソングだ。
実にテンポが軽快で心地よい高揚感を味わえる。

もう一つはボヘミアン・ラプソディ。
歌詞が結構衝撃的で興味深い。


名曲との出会いというものは非常に嬉しいものだ。
心をワクワクさせてくれる。
こんな機会を与えてくれたジョジョに感謝。