俗物の黄金週間一日目。
昼過ぎに新幹線に乗って上洛、7時頃に京都に到着。
久方ぶりの京都、胸が熱くなった。
1ヶ月前にお別れしたばかりなのに、こんなにもはやく上洛してしまうとはボクもヤキがまわったものだ。
その夜、ボクはあるところに向かった。
西大路七条のすき家前、そこにアイツはいた。
ボクが京都を去って1ヶ月以上もずっとそこにいたアイツ。
雨や風に耐え、ただひたすらにボクが帰るのを待ち続けたアイツ。
そう、アイツとは・・・
京都時代のボクの自転車“銀輪2号”であった。
京都を去る際、始末にカネがかかるのは嫌で路上に放置していった、ボクの京都での移動の相方。
1ヶ月以上も撤去されず、ボクが放置した時の姿のまま、銀輪2号はそこにいた。
恐る恐る鍵をさしてみる。
カシャッという音とともに、銀輪2号の封印は解かれた。
銀輪2号に乗り続けて約3年、カゴはひび割れてブレーキはほとんどきかない、ベルも破壊されている。
自転車としての性能は著しく低下していますが、愛着があるので手放すことなどできません。
愛しています、銀輪2号!
一緒に京都市内を走り回ったボクの大切な相方です。
・・・だったら放置して行くなってハナシですね。
すいませんでした銀輪2号さん、ヅラとって謝りますんで許してください。