「日本人として恥ずかしくない心構えでいたい。」
俗物の今日の感想です。
偶然日本に生まれ、平和であることが当たり前の時代を生きている私達。
飽食で食べ物があふれかえり、生活習慣病にかかる日本人が急増する一方で、アフリカや北朝鮮では食糧難による飢餓で亡くなる人も大勢います。
歯車がほんの少しずれていたら、もしかしたらボク達がそうやって死んでいてもなんらおかしくはなかったのでしょうか?
世界第2位の経済大国・日本。
ここまでたどり着けたのは、我々の祖先達の連綿たる努力と苦労があったことにほかなりません。
歴史のターニングポイントにようなものも幾度と無くあったでしょう。
特にその大きなターニングポイントとなったのは幕末であるといえるでしょう。
それまで200年以上も続いた天下泰平を打ち破る、天地がひっくり返るくらいの騒乱の時代です。
幕末の動乱とは、西欧列強のアジア進出によって日本が危機に直面した時代に、いかな体制でそれに当たっていくかという事で争った出来事であるとボクは思います。
徳川家を筆頭に諸外国と戦っていこうという佐幕派と、天皇家を筆頭にして諸外国と渡り合っていこうという尊皇派の争い、幕末の騒乱を一言で評するこういうことなのではないでしょうか?
要は西欧列強とどう渡り合っていくかという考え方の違いが、幕末の騒乱の根幹だと思います。
その結果尊皇派が勝利し、薩摩・長州主導による近代化が急速に推し進められ、諸外国と渡り合っていく力を蓄えていきました。
そうして日清・日露、日中、大東亜の戦争を戦い抜き、最後には敗北しましたが独立を保ち続けることができました。
しかしその影で、多くの日本人の命が失われました。
名のある軍人から、名も無き民間人まで、多くの犠牲を払い、日本は発展してきたのです。
日本の発展の礎となった英霊達を、今を生きる日本人は決して忘れてはいけないと思います。
ボクはそんな日本人でありたいと思います。
前置きがやたら長くなりましたが、そんなわけで靖国神社に言ってまいりました。
入り口に兵部大輔・大村益次郎の銅像が「ドッギャァァアアン!!」と仁王立ちしている姿が印象的でした。
お参りした後、遊就館を見学。
ゼロ戦やロケット特攻機・桜花や人間魚雷・回天のレプリカが展示してあって実に面白かった。
また、幕末から大東亜戦争までの資料が展示されていて、あの榎本武揚の軍服も見れてよかった。
そして何よりも圧巻だったのは、大東亜戦争の犠牲となった英霊達の写真と遺書である。
大東亜戦争の戦死者には、20代で亡くなられた方も多いのですが、その人達の遺書には正直胸が熱くなった。
国のために戦うという気概、覚悟、崇高な精神、家族への愛・・・今の若者には著しく欠けてしまっている要素ではないか。
志半ばで死ぬことになってしまった彼らに比べ、今のボク達の置かれた状況のなんと幸せなことか。
ボク達は自分で自分の人生を選んで生きることができる。
彼らは、自分の人生を投げ打って国を守るために死んでいった、否応無くそうせざるを得なかった。
そう思うと、死んでいった彼らをボクは絶大なる尊敬を禁じえない。
靖国神社、そこには日本人として忘れてはいけない“精神”があるのだと感じた一日であった。
そして一日歩き回ってヘロヘロになってしまって体力低下も感じた一日だった。