先日、Zガンダムを観に映画館へ行きました。
「誰も知らないラスト」をこの目で確認するためである。
果たして新訳Zのラストはどうなるか、それが一番の関心事だ。
雑誌「月刊ガンダムエース」でも大々的に特集を組まれていて、期待は膨らむばかりでした。
んで、実際見てみると・・・
詳しく書きたいけど思いっきりネタバレになるなぁ。
まいっか、このブログ読んでらっしゃる読者の皆様はZガンダムには興味は無いでしょうし、ネタバレな事を書いても誰も文句は言うまい。
もし、新訳Z見ようと思ってて結末知りたくないという方はここ以下は読まないでください。
ではまず一言。
ん~、少々期待はずれかな?
誰も知らないラストなんて謳っていたけど、結構予想の範疇だったし正直あまり印象に残らないかなぁ・・・
結局のところ、新訳Zガンダムでテレビ版と違うラストって
①カミーユ・ビダンは精神崩壊しなかった。
②アクシズが地球圏に乗り込んでこなくなった → 戦争終結してハッピーエンド
それ以外はほとんど何も変化はありません。
シロッコを倒すところまではテレビ版と全く一緒といってもいい。
エマもヘンケンもジェリドもレコアもサラもカツもテレビ版と同様の死に方をします。
やっぱりシャアはハマーンに敗れ、爆発の混乱に乗じて姿を消します。
カミーユの無敵バリアもあったし、シロッコは死者の魂の力を手にしたZガンダムによって撃破されます。
じゃあシロッコを倒した後以外何も変化がなかったかといえば、一概にそうとも言い切れません。
微妙な変化はかなりあったと思います。
まずはキャラクターについて。
①エマとヘンケン。
テレビ版ではヘンケンのエマに対する恋心は報われなかったけど、新訳ではなんだか少しいい感じでした。
子供っぽいヘンケンをたしなめるエマの姿は、恋人同士のじゃれ合いにも見えた。
だからこそ、ヘンケンがみずからの身を挺してエマのガンダムMk-Ⅱを守るシーンと、ヘンケンの死を悲しむエマの姿がより際立った感がありました。
②クワトロ(シャア)
テレビ版ではダカールで全世界に向けた大演説をぶち、歴史の表舞台に参上していました。
新訳では、キリマンジャロ降下が丸ごと端折られているのでダカール演説もなし。
そのせいか今回の映画ではかなり影が薄い、戦闘での活躍シーンもほとんどありません。
ハマーンを倒すかなって思ってたけど、テレビ版同様ハマーンに敗れて消息を絶ちます。
けっきょくZでのシャアってなんだったの?って印象を受けてしまった。
エゥーゴのトップに立ったのに、一介のモビルスーツパイロットで終わったって感じ。
よくこんなんで後に一国の総帥になって決起したもんだという印象を受けた。
③ハマーン・カーン
テレビ版では再会していきなり衝突しているシャアとハマーン。
テレビ版も新訳でも、執拗にかつての思い人シャアを自分のもとに帰ってくるようにシャアに呼びかけます。
だが新訳の第2部での初登場の際のセリフから、シャアに会うために地球圏に帰還したことが読み取れる。
そのせいか、新訳第3部ではシャアとの再会を非常に喜んでいるように見えた。
テレビ版ではあくまでも高圧的誘いますが、新訳ではなかば哀願するような感じで、シャアに対する未練を色濃く感じる。
表面的な強さとは裏腹な、心の弱さが強調されていたように思う。
そういった内面の弱さが、シャアと物別れに終わってしまった喪失感が絶えられず、地球圏に乗り込んでくるのを諦めたのかな?なんて思ったり。
ラストシーンについて。
シロッコを倒しても精神崩壊はしなかったカミーユは、幼馴染のファ・ユイリィとのラブラブエンディング。
アクシズは幼き女王ミネバを地球へ連れて行き、ハマーンらは再びアステロイドベルトへ戻って行く。
これによってグリプス戦役の三つ巴の戦いは終止符を打ちます。
ティターンズは壊滅、アクシズは戦線を離脱、戦争はエゥーゴ勝利で終わります。
アクシズが戦線を離脱したことで、第一次ネオ・ジオン抗争も勃発しない。
だから戦争終結でハッピーエンドと言いたいのかも知れないけど、無理矢理感があるなぁ。
結局、漁夫の利を得るつもりだったアクシズが疲弊したエゥーゴを見逃すのは変である。
アクシズが地球圏にやってきたのはハマーンがシャアを迎えに来るためというのであれば、シャアと分かり合えなくて失踪したのだから、地球圏にいる理由が無くなったといえなくも無いが。
酷評すると、全体的にどこが見所かがよくわからない。
第一部「星を継ぐ者」のような、ギャプランとアッシマーが立て続けに襲い掛かってくる一連の盛り上がるシーンが、「星の鼓動は愛」にはなかったと思う。
それにテレビ版の、歯切れのいいセリフ回しも影を潜めてしまった。
もうちょっと緩急つけたほうが盛り上がったのかな?なんて素人ながら考えてしまった。
あと、やはり詰め込みすぎ。
果てしなくせわしないストーリー展開です。
キリマンジャロやロザミアのエピソードを丸ごと端折ってもこの展開の早さには目を回す。
一体、ファンはこの新訳Zガンダムをどう評価するのだろう?
けっこう議論の分かれる作品になったと思う。
まぁガンダムは一回見ただけで完全に理解するなんてほぼ不可能な作品ですから、今の段階でどうこういえる立場ではありません。
またDVDにでもなったらまた見てみよう。
きっと違う印象を持つだろう。
もっといろいろ書きたいけどまとまらないし、つまんないのでこのへんで。
支離滅裂で超自己満足な感想ですね。
おそまつでした。