先週行われた幼稚園の保護者参観で、次男はとても嫌な(多分哀しくもある)思いをした。


 長男は、割と何事も引きずらない性格をしている(その代わり、何度叱られたりしても全く懲りない)のだけれど、次男は正反対。

 しかも、普段兄弟喧嘩ですぐ泣きつく割には、本当に口惜しいこと、辛いこと、哀しいこと…家の外で、家族以外とのやり取りで味わった負の感情は、ひたすら自分の中に飲み込んで、どんなにさりげなく促しても、決して吐き出そうとはしない。



 ただ、そこは5歳児。
 やはり全く気取らせない訳じゃない。
(親としてはむしろ、こういう時にこそもっとぐずってもいいのにと思うのだが)


 参観の翌日から、登園時に門をくぐることに躊躇いをみせるようになった。

 あんなに毎日幼稚園が楽しいと言い、帰り道に『○○幼稚園に行けてよかった♪ありがとう』(この台詞にもびっくりしたが…)とまで口にしていたのに。

 降園時は今までと変わりないので、多少は安堵しているのだけれど、登園時に笑顔がないことが気にかかる。



 週が変わって今日。

 それでも次男の中ではリセットされてないのだろう。やはり足取りは重かった。


 お部屋へ向かって、とぼとぼ歩く後ろ姿は、見ているこちらも本当にきつい。

 うしろ髪をひかれながら、けれど残って一緒にいる訳にもいかないのだし…と、入るところまでを見届けて、そっと園から立ち去る。


 あと何日、この状態が続くのだろう?





 いっそ休ませてしまおうか。

 無理矢理にでも、足の重い理由を言わせた方が、早く解決出来るのだろうか?

 いろんな思いが、毎日脳裏をぐるぐるする。



 けれど。

 たった5歳の子が、泣きつこうともせず、幼稚園に行かないとぐずりもせず、ひたすら耐えて飲み込んで、自分の中で何とか消化し、解決しようとしてるのに、親だからといって、それを無理やり本人の意思を無視して、状況を動かそうとしてしまうのは、やっぱり何か違う気がして。

 安易に泣きつかない次男に敬意を表して、もうしばらくは静観しようと考えている。




 …でも、親がここで泣き言いっちゃあいかんだろうと思うのだけれど。

 ほんっと、ただ見守るってきついわ…。





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