※これは、自分の周辺環境に対する思いであり
別に不特定多数のお母さまたちに対して感じた気持ちではないので
もし、これを読んで不快に思われる方がいらっしゃいましたら
どうぞスルーしていただけるとありがたく思います。
娘さんだけのご家庭のママからは、あまり感じたことがないのだけれど。
息子と娘(特に、お兄ちゃんと妹)の、両方を育てているママから時々受ける、表現しようのない気持ち。
男の子は。
確かに、はっきり言って母親の私から見ても宇宙人に近くて。
コミュニケーションが、往々にして発信オンリー(こちらからの言葉は受信してくれない…笑)だったり。
ものに対するこだわり方や、友達との関係一つとっても、女の子とは本当に差のある生き物で。
作文でも絵でも、ある程度大きくなるまでは、圧倒的に女の子の方が、大人の目から見て上手だと思う。
でも、一人ひとりを見ていけば。
男の子だって、去年の絵よりは今年の絵の方が、やっぱり上手になっているし。
工作などに関しては、男の子の方が「お!」と思わせる作品を作り上げていたりする。
だから、女の子のママと立ち話になったところに、幼稚園で描いた絵を渡されたりすると。
視線はどうしてもその絵にいってしまうし、本当に上手(年少年中くらいでも、女の子は形をしっかりと捉えている絵を描く子が多い)なものだから、やっぱり「○○ちゃん、上手だね~」なんてこちらも褒める。
別に、こちらが褒めて欲しくて褒める訳じゃない。
だからマイナス評価だって、個別に見ての評価なら、それはそれで構わないのだけれど。
そういう時の、私の言葉への返答で。
『男の子は、こういう時ってホント何描いたんだか分かんないもんねー(笑)女の子はその点、しっかり見てるよね~』といって、人の子供の絵を、明らかに自分の娘より劣るね……みたいな視線を投げて、笑うのはやめてもらえないかな。
内心では自分の息子と娘の、同年代の頃を比較して――の発言なんだろうけど。
私の息子と、息子の描いた絵を前にして、その言葉とその視線を向けて笑われると、一生懸命描いただろう息子の成長と努力を、まるっと無視されてる気持ちになるんだよね。
まぁ、人の子供の成長なんて、どうでもいいのかも知れないけど。
幼稚園から小学校に上がっても。
男の子はまだまだ普通にじゃれあうような年頃だから、確かにどうしても女の子よりは幼く感じる。
でも個々に見ていけば、やっぱり凄く幼く感じるような子でも、その子なりに成長していて、やらなくなったことがあったり、出来るようになったことが増えたり。
それは、男の子でも女の子でも、変わらないことなんじゃないのかな。
男の子は男の子なりに、自分の視点でものを見て、自分の感性で表現してるのよ。
絵ひとつをとっても。
去年顔だけしか描けなかった次男は、今年は身体まで描けるようになったし。
髪の毛を描かなかった子が、髪の毛を書くようになったり、形はうまく捉えられなくても、色はしっかり捉えられるようになったり、少しずつ少しずつでも、みんな着実にステップアップしていっている。
私には、息子が二人。
娘がいないから、娘と比較して息子は……な気持ちは分からない。
男の子はホントにねー、みたいな会話だって、時にはママ友とすることもあるが。
でも、それは『ここは直した方が君の為になると思うんだけどな……』な面に対してであって。
頑張って作ってきただろう作品や絵だとか。
そういうものに対して。
『この年齢は、女の子と比べて男は(ダメ)ねー』と評価したり。
『男の子と比べて、女の子はやっぱり上手ね~』と、男の子の側から羨望として出てしまうのはともかく、女の子側の立場から、まともに口に出してしまうのは、なんか違うんじゃないかなー、と。
少なくとも、幼稚園生くらいでは。
園児同士は『男だから』『女だから』という言葉で、自分たちを比べたりはしない。
小学生くらいになると、少しずつそういう面も出てくるし。
親がそんな面を見せなくたって、子供自身がいつの間にかどこからか、親の知らない関わらない場面で、そういう見方を覚えてきたりもする。
……だから。
まだ子供が、そういう『相手が劣っているところを見て、自分の優れたところを意識する』みたいな感じ方や、『男は~女は~』な違いを意識しないうちに、親がそういう物の見方を、親同士だけの場合ならともかく(それだって、比較される側は嬉しくはない)も、出来れば子供の前ではしないで欲しいな。
と、直接言うと角が立つので、つらつらと思ったがままに書いてみた(苦笑)
『子供は親の背中を見て育つ』――んでしょ?
……もちろん、子供がある程度大きくなれば。
『反面教師』って言葉もあるし、悪い見本でも見本は見本――になるかも知れないけどね。