私は邦画 派!
十代から二十代にかけては。
近くのショップで片端からレンタルしてきては、洋画ばかり観ていた。
映画館まで観に行くのも、大抵は洋画。
邦画は、時代劇の類だけは、かなり古いものからレンタル等でよく観ていたが、現代物の邦画はといえば、TVで時折放映されるものを目にする程度、だったように思う。
……とはいえ。
別に、洋画の方が好きだった――という訳ではなく、単にその時の気分だったのだけれど。
ところが。
ここ数年は完全に逆転し、映画館で見るのは9割方が邦画となってしまった。
変化の一番の原因は、やはり小さな子供がいるか否か、のように思う。
何故なら、映画館で観ている映画の、その殆どが仮面ライダーものや戦隊モノのそれだから。
この二つ、TVで放映されているものもそうなのだけれど。
自分が子供の頃にやっていたものと違って、内容がやたら大人向けのように感じる。
今期の「ゴーカイジャー」や「フォーゼ」は、比較的小さな子供でも楽しめるようなストーリーだけれど、しばらく前にやっていた「シンケンジャー」は、最後のあたりでややこしい展開になっていたし、「ディケイド」に至っては、主人公がやたらシニカルで、ストーリーも幼児が楽しむには、かなり入り組んでいたように思う。
もっとも、子供は変身シーンと戦闘シーンさえあれば、それで大興奮して満足するのだが(笑)
子供にせがまれて、共に映画館で観るのには丁度いいのかな。
子供たちが大きくなれば、まず観に行かないジャンルのような気もするし。
現時点では。
家で観るにも、映画館で観るにも。
子供を抜きで大人が楽しめるもの……となると、深夜に観るしかなく。
うっかりみいって寝そがれてしまうと、翌朝にかなり響くので、長編などは落ち着いて観られない。
あと十年も経てば、時間を気にせず観られるようになるのかな。
その頃なら、子供も一緒に楽しめる年となるだろうし。
洋画でも、邦画でも。