私はミルクチョコ 派!
ケーキでも、クッキーでも。
"チョコを使ったお菓子"なら、ビターの方が好きなのだけれど。
チョコレート単体で食べる時は、ミルクチョコを選ぶことが多い。
なので、もらえるチョコレートを選べるのなら、多分ミルクチョコレートを選ぶと思う。
ミルクチョコを買う時には、あっさりよりは濃い目の、しっかりした甘みのあるものにする。
一番好みだったのが、ドイツではチョコの代名詞ともなっている『ミルカ(MILKA)』チョコレート。
目に鮮やかな藤色のパッケージには、牛の絵が描いてある。
色々な味が出ているけれど、一番好きなのはオーソドックスなミルクチョコ。
アルペンミルクを使用し、ヘーゼルナッツのペーストが加えられたこのチョコレートは、こってりと甘い。
板チョコなら、ミルクチョコレートを選んでしまうのには、子供の頃に読んだ、ロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』という本が、少なからず影響していると思う。
映画『チャーリーとチョコレート工場』にもなった、この本の中で。
主人公のチャーリー少年は、とても貧しく(元々貧しかったが、父親の失業で更に悪化してしまう)、その為いつもお腹を空かせている。
チョコレートを食べられるのは、年に一度、誕生日にだけ。
そんな環境だからなのか、そのチョコレートを食べられた時の描写が、本当に美味しそうで。
きっと、彼の食べたチョコレートは、飢えをいっときでも忘れさせてくれるような、濃さと甘みの強いものだろう。
そんな風に、想像しながら読んでいたからか。
そのお話と出会ってからは、私の中で『ワンカさんの作る板チョコ=ミルクチョコレート』となってしまった。
ミルカチョコレートの味は、私がイメージする、そんな『ワンカさんの板チョコ』に、とても近くて。
私の中で。
ささやかな贅沢と、幸せなひとときの象徴となっている。
でも、そんな味のチョコレートをもらったら、勿体なくてなかなか食べられないかも。