虫の音 | アルカトリップNo.1

虫の音

虫の音がこんなにもでかいものだとは知らなかった。

今までこんな強大なものに囲まれて、よくもまあ普通に生きてこれたよ。

8月28から9月10までの間、10日間程屋久島へ行って来て、お家に帰って来たときに実感したのが、この虫の音の強大さだった。

屋久島では島自体の全てにのみ込まれ、ぼろぼろのめためたのずたずたに打ちのめされて、すんでのところ九死に一生を得てどうにか帰って来れたのだが。

やっぱりその傷跡は、相当のものだったようだ。

もう本当に恐い。山全体が鳴り響いてるように聞こえるし、そのくせ一匹一匹の鳴き声も違っていて、その鳴き声に押し潰されるような感覚。
三日間ぐらい夜中に虫の音で目が覚めることもあり、俺には屋久島は無理なんかなぁ、、と軽く凹んでいた。
ただ唯一の光明があって、山(といっても公園の中のだが)で聞くのは、そんなに恐くはない、ということだった。

そして今日。
一杯のマティーニと、月と大地から力を分けてもらった、一昨日の夜を経た今日。
虫の音が恐くはなくなっていた事にびっくりというか納得。
これを書く前に外に出て散歩をしたのだが、虫の音がスムーズに体に馴染むのを感じた。

どうやらもう一回屋久島行くことが出来そう。
屋久島行くなあ、うん。


え、気のせい?