私は、アルコール依存症の末期だった。家に引きこもり、食べ物も喉を通らず水か酒だけを口にしていたが、酒さえも大量に飲むことは出来なくなっていた。
友人が弁当を買って届けてくれたが、夜になると髭づらで酒を買いに出かけた。この時が「酒を飲める状況で」それは、善意の友人が提供してくれていた。しかし、体の状態は生命を維持できる限界に来ていた。
私にも「もうどうにもならない処まで来ている」ことは解ってきつつあったが、自分から精神病院に出かける勇気がなかった。精神病院が怖かったし、お金の心配もあった。事実酒を飲むためにクレジットカードで借金もしていた。
ついに、見るに見かねた友人が、精神病院の予約をとって、付き添ってくれると言った。ありがたかった、本当にありがたかった。
明日の訪問を約束して帰っていく友人を見送った私は、また自販機でワンカップを飲んだ。
もう止めればいいのに、飲んだ。これがアルコール依存症だ。そして、その酒が最後のはずだったが、そんなわけもなく、そのご3回再入院した。まったく懲りない私だった。
