主人が自分の国へ帰国する前々日、

失くしたSIMカードトレイを探しに

走り回っていたので

お酒を飲む暇もなく疲れてその日は寝落ち。

おかげでもう翌日帰国するというのに

離脱症状が出ていました。

 

 

 

 

 

 

酒を飲まずに寝たのは良かったのですが

その晩またやらかしてくれた。

 

 

 

 

 

 

主人の隣では眠れないわたしは

別室の客室用のベッドで寝ていたのですが

夜中に起きた主人は毎回、

わたしのベッドへやってきて寝るのです。

 

 

 

 

 

 

どうしてここで寝てるの?

と、毎回言う。

この記憶力の悪さは

もともとの高次脳機能障害と

飲酒、

あとは精神科でもらっているお薬によるものと

わたしは勝手に思っているのですが。

 

 

 

 

 

 

 

その日は主人の寝言もひどくて

うるさい!

と声をかけても起きないくらいだったので

主人のベッドで寝ようと

枕だけ持って移動した。

 

 

 

 

 

 

 

主人の寝ていたベッドから

すごい異臭がする。

ベッドで失禁した?

ただの汗?

それにしては臭い。

けど尿の匂いとも違う気がする。

 

 

 

 

 

 

 

主人の腰のあたりから枕まで

主人の体液でびっしょりだった。

とりあえずベッドマットとシーツ、

ピローケースを洗濯機に入れてから

自分の寝ていたベッドが心配になり

もともと寝ていた部屋へ戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

すると着ている服も髪の毛もびっしょり。

最悪だー。

まだ夜中の2時半だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

この時間に起きて

徘徊される方が嫌だったから

主人をそのまま寝かせて

わたしはソファで寝て

主人が起きてくるのを待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな日に限って

よく寝た主人が起きて来たのは

朝の8時半だった。

「めちゃ汗かいた。寒い。」

と言って、

シャワーをしにバスルームへ

入っていった。

 

 

 

 

 

 

その間にわたしの寝ていたベッドの

シーツなども洗濯。

けれどマットレスだけは洗濯できない。

結局主人から出た謎の液体のせいで

ベッドが二つとも臭くなってしまった。

ファブリーズ的なものを何種類か買ってきて

ふりかけまくっても効果なしだった。

 

 

 

 

 

 

シャワーを終えると

主人はジムへ行くと言って

家を出て行った。

その日わたしは急遽

午後から違う施設で働くことになり

その後そのまま当直の予定でした。

 

 

 

 

 

 

なので午前中のうちに

帰ってくるよう伝えました。

主人は鍵なしなので。

(なぜ鍵なしなのかは

過去のブログを参照してください。)

 

 

 

 

 

 

ジムを終えてた主人は

公園へ行かずちゃんと午前中に帰宅。

公園へ行っていなかったので

お酒も飲んでいなかった模様。

手の震えが続いている。

 

 

 

 

 

 

わたしの財布からお金をとるときは

いつもわたしのシャワー中。

でも、どうしてもこの日は

お酒を飲んでほしくなかったので、

(なぜなら酩酊状態だと

飛行機に乗せてもらえない可能性も

あるので。)

シャワーする前に

自分の財布を隠した。

 

 

 

 

 

 

もうなんでこんなことしているんだろう。

と思ったけれど

心を鬼にして。

何としても主人を国に

返さなければならない。

 

 

 

 

 

 

シャワーを終えると

やはりお金の話をしてきた主人。

 

 

 

 

 

「今日の夜は外に食べに行きたい。

帰国前最後の夜だから。」

と。

 

 

 

 

 

 

最後の晩餐でもするつもりか?

どんな晩餐か想像は付く。

でも1000円くらいなら、

夕食とお酒を買うにしても

大した量は買えないだろうと、

「1000円くらいなら。」

とわたしは言った。

 

 

 

 

 

 

 

けれど、

そのあとから何やら

いつも通っているところではない

英語の通じる精神科に電話している。

受診したいとか薬が欲しいとか

言っている。

 

 

 

 

 

 

 

主人は小銭をたくさん持っていたし、

わたしが1000円渡せば

また別の病院を受診して

薬をもらうことが容易にできてしまう。

と思い、

主人が電話しているうちに

こっそりお金は渡さず

わたしは家を出た。

 

 

 

 

 

 

そしてわたしはLINEした。

父に。

主人に夜ごはん食べさせてくださいと

お願いした。

こんなこと父にお願いしたくなかったけど。

 

 

 

 

 

 

父は、

そういうことなら早めに帰るから

心配しないで仕事行っておいで。

と言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

本当によかった。

両親が近くにいてくれて。

わたしひとりじゃなくて。

 

 

 

 

 

 

 

 

家を出ると主人から電話が来た。

でも電話には出なかった。

 

 

 

 

 

 

すると、今度はLINEが来た。

「お金おいていくの忘れてるよ?

どうして家出る時

声かけてくれなかったの?」

 

 

 

 

 

 

そんなの決まってるやろ。

と思ったけれど、

ここはわたしの作戦をばらすと

逆上するかもしれないので

「パパが会いたいんだって。

夜来るから、ご飯買ってもらうか

一緒に食べて。」

と伝えた。

 

 

 

 

 

 

父のことが大好きな主人は

「パパ来るの!?」

とめちゃ喜んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

結局、この日の夜は

父のファインプレー!

お金を渡してもよかったけれど

それだとお酒買うかもしれないから

一緒にご飯食べに行ったよ。

と。

 

 

 

 

 

 

 

父の話によると

結局、朝ジムへ行ったとき

飲んでいたみたいでした。

でも1杯だけだったし、

薬のオーバードーズもなかったので

わたしが次の日帰宅したときは

家の中も荒れていなかったし

主人も普通の静かな主人に

ほぼ戻っていました。

 

 

 

 

 

 

 

父には涙を見せて

いろいろ話をしたみたいでしたが

「とりあえず国に一度帰らせないと

どうしようもないでしょ。」

と父も言っており、

その時は父の話に

主人納得していたそう。








主人が良くなった時

嬉しかったのは主人やわたしだけではなく

わたしの父も同じで

父なんて浮かれて

もっと主人と話がしたいと

翻訳機を買っていました。









翻訳機を握りながら

「なんでまた元通りに

なってしまったかなぁ。」

と肩を落とす父を見ていると

わたしもまた辛くなるわ。