#アルコール専門病院 #アルコール依存症 #セリンクロ
私が紹介状を書かれて書いていただいてから受診までの経過をお知らせしよう。
2022.6
前日に大酒を飲んで、採血したら中性脂肪が3000を越えたのは既にお話しした。
そして、お医者様は次第に肝硬変になり死に至るとの説明に加え、呆れ顔でどうするつもりかと言われた。大抵の患者は依存の自覚はなく放置するものなのだそうだが、
私は治療する意思があることを神妙に申し上げた。
意外だったのだろう。
この大黒健に似たお医者様はニヤリと笑い、
入院の覚悟はあるかとか、私の治療への意欲や依存症の自覚度を確かめられた。
そして、近所の精神科をスマホで検索されて、ここ近いからいいんじゃない?と軽いノリでそこの病院宛に紹介状を書いてくださった。
私はその前に精神保険について勉強していたので、依存の自覚はありました。その際に読んだのは。
「アルコール問答」 岩波新書 なだいなだ著
です。これらがかなり参考になりました。
紹介状をいただいて、これから前に進めるような気がして少しだけホッとしたのを覚えています。
ただその病院に電話すると、アルコール治療はやっていないと。なんだ先生、それ調べてから書いてよ。無理もないその先生は整形外科のお医者様なのだ。
その病院にはアルコール依存症の薬を処方できる専門研修済みのお医者様は偶然いるのだそうだが、病院の経営方針としてはそれはやっていないらしのと、もしやってくれたとしても、近くの薬局にそのような特殊な薬をおいてくれるはずはない。私一人のためにおいてはくれない。そういうわけでその病院では治療不可なのだ。
さてそれからしばらく放置して、ある時地元の保健所に電話した。
そこには精神保健福祉士が配置されていることを知っていたからだ。その人がどんな仕事を果たすのか興味もあってかけてみた。
自分は酒を飲みすぎているのだが、近くで治療できるところはないかと。
すると県で指定しているアルコール依存症専門病院が2箇所だけあると。そこに電話しろという。それくらいしか保健所では言えないらしい。
病院は少し遠いところにある。
またしばらく放置。
今度はその専門病院に電話。
入院のための費用は、
高額療養費の上限で83000円➕食費クリーニング代1500円/日
一月で128000円の自己負担
保険組合の傷病手当は出る。基本給の6割。
しかし、社会保険料を払うとだいぶ赤字だ。
ただ、大企業にお勤めの方は、その保険組合では付加給付と言って、上限83000円ではなく、2万とか3万くらいに設定されていますから、それ調べた方がいいですよ。
それだと完全に黒字になります。
病気になってもなお黒字とは。
うらやましい。
治療に専念できる。
民間の共済保険にも聞いた。すると依存症治療には保険金は降りないと。それも明確に降りないとは言わず、審査の結果を待てとか、曖昧なことしか言わない。ほんと保険っていりませんね。ある人の言葉を借りると、クソですね。
ホントにこの手の保険は役に立ちません。
話を戻そう。入院すると3ヶ月は一歩も出られない。
通院治療は、退院患者のためで最初から通院というのはやっていないと。
これでは無理だ。
金もかかる上に、3ヶ月拘束は無理だつらすぎる。
それに、そんなに休んだら仕事に戻れる保証はない。
行き詰まった。
そしてまた放置。
2023.2.
AAに行ってみた。
断酒目的であって減酒はもっての外ということで、私は通えないと思った。
2023.3
飲酒記録アプリ、「酒を嗜む飲酒チェッカー節子ちゃん、」というアプリで記録を始める。
2023.11
ここまでで紹介状から一年半経過。
私は県の精神保健福祉センターに電話した。
ここにも精神保健福祉士が配置されているのを知っていたので、どんな仕事をしてくれるのか、試したくて電話した。ある意味冷やかしでした。
でもここでいいことを聞いた。
専門病院以外でも外来をやっているところもある。しかし県内では私の家からは遠い。都内にもいくつかあるのだと。ネットで調べてみてはどうかと。
いい仕事するね。
若い女の人の声だった。
これはいいことを聞いた。
調べると、なるほどクリニックだから入院はもちろんしないし、断酒ではなく減酒も積極採用しているところが何箇所かあった。しかも通える距離だ。これはいい。心が躍った。
その中でも特に減酒を表に出している、あるクリニックの門を叩いた。いや電話した。
そして、2ヶ月後の予約を取ったのだった。