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断酒を続けるうちに、自然と健康に留意するようになりました。「健康」の良さ、健康であることのしあわせに気づいたのかも知れません。☚若干、気持ち悪い感じですね。笑。別に、飛んでも系の健康信仰を持っているわけではないです。

 

実は、お酒を飲む前も、お酒を飲んでいる時も、僕はまったく運動なんかに縁がなく、本当に不健康な生活をしていました。飲んでいる頃は当然として、物凄く飲むようになる、その前もそうでした。中学、高校の頃は、それでも毎週数時間の体育の時間があったり、昼休みには、もう目いっぱい野球をしたりもしていたのですが、大学生になった頃から、あまり運動というものには縁がなくなったかも知れません。

 

お酒を飲むようになってからは、もう毎日毎晩お酒お酒の日々で、当然のように365日二日酔い。運動はもちろんのこと、健康に良いことなどとは一切関係のない日々を過ごしてきました。

 

恐ろしく頭の悪いことに、当時は、そういう日常を、「無頼」とでも思って、恰好いいなどと、本当にあり得ないくらい馬鹿な感覚でとらえていたかも知れません。それが、もうアルコールでおかしくなった、そんな脳みそのせいなのか、あるいは、もともとそうなのか・・・恐らくはその両方やったんでしょうねえ。

 

その結果、ただでさえ身体にダメージの多い大量飲酒の影響は、もろに身体的不調に現れ、その後、延々と、例えば、慢性の膵炎、例えば、高血圧に、と、日々悩まされることになりました。

 

ただ、一旦断酒生活に入ると、驚くほど、毎日に暮らしにおいて身体の不調というか、ずっとずっと一日中続いたいた倦怠感や不快感から解放されました。(もちろん膵炎などが治るわけではないですので、そのあたりには注意は必要な状態ではあるのですけどね)

 

まあ、実際には、身体が快調である、そのことは、驚くには値せず、単純に毎日まいにち四六時中お酒を飲み続けていると、当然のように倦怠感と不快感が押し寄せていたわけで、そして、断酒生活に入ると、それがなくなった、それだけなんですけどね。笑

 

ちょっと考えるとわかるようなことではあるのですが、何しろ、およそ10年ちかくに渡って日中も飲酒してしまうような、いや、朝からお酒漬けの、そんな糞野郎な日々を過ごしてたもんですから、常に二日酔い、常に泥酔、常に不調、常に倦怠感・・・そんなことに慣れっこになってしまっていたので

 

「お酒が身体から抜けている状態」

 

がこれほどまでに爽快なものなのか!と、なんというか、そんなレベルのことに驚いたような状態でした。

 

ようやく今の断酒に至った当初の3か月、4か月は、その爽快な身体状況が嬉しくて、楽しくて、それまで僕の人生にはあまり関わりのなかった運動のようなことの真似事を始めるようになりました。

 

具体的には、アルコール病棟における毎朝のルーティンである「朝の散歩」。

 

東京の西の郊外にあるその精神病院のアルコール病棟では、毎朝、朝食後、歩いて20~30分ほどのところにある公園まで往復することが習慣となっていました。

 

まあ、完全に強制されるものでもなく、アルコールの影響で膝を痛めている仲間も多く(アルコールによるビタミン不足も関係するのでしょう。膝に異常を抱える人は、ある程度高齢の仲間を中心に、10人に1人か、15人に1人くらいの割合であったと思います)、散歩に行かない人は行かないですし、多くの仲間は、公園までゆっくり歩いて、公園で煙草を吸って帰ってくるのが普通でした。

 

※余談ですが、アルコールをやめている影響でしょうか?アルコール病棟での喫煙率は非常に高く、ほとんどの仲間が絶え間なく煙草を吸っているような状態でした。

 

そんな中、急に

 

「素晴らしき哉!我が健康」(笑)

 

とのスローガンに目覚めた僕は、公園のトラックを猛烈に走り始めました。

 

3日、4日、一週間と僕が一人で走っているうちに、仲間も感化され、トラックを走るメンバーは5~6人にはなっていました。

 

アルコール病棟退院後も、僕の

 

「俄かスポーツ熱」

 

は冷めず、自宅の隣のある都内有数の公園のトラックを走る走る走る。

 

挙句、仕事に復帰後は、週末の筋トレまで始めちゃったりして・・・今や

 

「馬鹿一代は学生時代、アメフトかなんかやってた?」

 

と必ず聞かれるような状態に。

 

最早、何を目指しているかよくわからないことになっています。笑

 

 

 


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