意味深な記事タイトルですが、この山下が女性にモテまくっているなんてことは、起こりうるはずもなく。
単に、最近、女声ヴォーカルのシンフォニックメタルを聞きまくっている、というだけの話です。
最近、Within Temptationのコピバンで弾かせて頂いているのと、
あと、あらためてNightwishのアルバム「Endless Forms Most Beautiful」に感動したこともあり。
今一度、この方向性のバンドを聞き返してみたり、新規で開拓してみたりしています。
…とは言え、私は作曲メインで聞くので、実は、女声ボーカルそのものに惹かれているわけでもないのだが。
(私とて、たまには、歌声や演奏(楽器)に感動することもありますが。でも、私が最も感動・感銘・興味を覚えるのは、いつも作曲面です)。
以下、感動した曲とかライブを、幾つかご紹介。
カッコイイったらありゃしない。
まずイントロが最高!
歌メロも感涙の嵐。
特にサビは、リフと歌メロが渾然一体となって、見事の一言です。
オオサビは、もたついたストリングスが胸をえぐるようだ。(例えば3:20〜3:25あたりとか)
カッコイイったらありゃしない、その2。
大仰なオーケストレーションと合唱だが、あくまでメインは、シンプルな歌メロの良さだと思う!
さっきの曲もこの曲も、どちらもコピバンで弾いてますが、このオーケストラ、キーボード一台で再現は無理です(笑)。
彼らも、ライブでは弾いてなくて、オケは流してるっぽいです。
ところでこのバンドは、一般的には「シンフォニック・ゴシック」と言われているので、
私は初めて聴く時、大いにゴシック要素に期待して聴いてしまったのですが、
全然ゴシックっぽい要素は無くて、非常に肩透かしでした!(期待外れにさえ感じた)
ただ、曲の良さ・クオリティーの高さは素晴らしいので、聴き込むうちに、気に入りましたが。
やはり、先入観で、変な期待や予想を持って聴いてはダメだな、と思い知らされました。
そもそも「ゴシック」という用語・定義自体が非常に曖昧で、
今となっては私も、音楽やファッションの世界で「ゴシック」と言ったら、必ずしも、歴史的に「ゴシック」と呼ばれる要素を指しているものではないと分かる。
だが、以前はそのことが分かっていなくて、
しかも私は、中世〜バロック音楽も実際に数多く演奏してきたので、余計に違和感を感じたものである。
例えば、「ストリングス」「ブラス」「大オーケストラ」「大合唱」「ピアノ」というような要素は、
むしろ19世紀以降の音楽の特色であり、中世・ゴシック時代やバロック時代には、そんなものは存在しなかったはず。
(※ストリングスやブラスは、もちろん存在はしていたけど、現代の楽器と比べると、まだまだ音質・音量ともに貧相だった。曲調・フレーズ的にも、多くの人が「これぞオーケストラ!」と思うような、19世紀以降的な発想は、まだ存在していなかった)。
Within Temptationは、上記のような要素が満載なので、サウンドそのものが、実はゴシックではないのだ。
ヴォーカルの歌い方も、一見クラシックっぽいと思われる方もいるかもしれないが、実は、クラシックの発声ではないし、(多分)
発声以上に、「節回し」が、非常に今風な要素も多い。
素晴らしいバンドだし、素晴らしい歌唱であることは間違いないが、これを「ゴシック」とか「クラシカル」と呼ぶのは、個人的には、少し違和感あります。
とは言え、前述したように、
現代カルチャーにおける「ゴシック」の定義は、必ずしも、音楽や建築の歴史上のそれとは同じではないという、
非常にややこしい事態となっているので、
そういう意味では、このバンドを「ゴシックメタル」と呼びたい人がいらっしゃるのは、全然構わないのだが。
そもそも個人的には、そういうカテゴリーとか区分けとか、どうでも良いですしね。
上辺だけ気取ったゴシックとかファッションとかも、あまり興味ないです。
個人的には、追求すべきは「中身」「内容」。
要は、音楽性だと思っています。
とは言え、「ファッションから入る」「形から入る」というのは、分からなくもないし、
上辺の形・作法・ムードを真似ているうちに、内面・中身も昇華されていく現象も、充分、分かりますけどね。
Epicaは、全アルバム聴いたわけではないです。(四枚くらい、CD持ってますが)。
このライブ動画の曲は、私が聴いた中では、一番好きな曲です!
アラビア風の始まりも良いし、2:00からのサビのメロディーが良いと思う!(裏のストリングスも良い)
そして間奏というか、器楽パートが魅力的!
4:04あたりから盛り上がり、4:36以降は、それこそ「ゴシック・プログレ」とでも名付けたいような音楽性!
これは、自分もやってみたい方向性です!
(その後はオルガンソロも飛び出し、7:42からサビ再現)。
さて、Epicaに関しては、いまいち最近は聴く気になれなくて、
それはなぜかと言うと、最近、あまりにもシンフォニックすぎる印象なので。(先入観かもしれないが)。
上記動画の曲は、シンフォニックな要素もありつつ、あくまでバンドサウンドがメインだし、歌メロもサビが魅力的なので、とても心地良いです。
個人的には、「シンフォニック」のほうがメインになってしまうと、少々萎えます。
どう頑張っても、チャイコフスキーとかマーラーとかジョン・ウィリアムズとかの、神がかったオーケストレーションと比べると、(比べるものでもないのだが)、陳腐で中途半端に聴こえてしまうので。
(※しかも、過度にシンフォニックすぎると、歌メロの良さが伝わりにくくなってしまう印象もあります)。
そんなわけで、シンフォニック要素よりも、歌メロの良さやバンドサウンドを前面に押し出して欲しいなぁ、と思います。
もちろん、私とは逆に、「シンフォニックであればあるほど好き」というリスナーもいらっしゃるでしょうし、いて良いと思いますが。
最近、新規で聴き始めたバンド。
鍵盤は、ちょっとモダンすぎる気もしてしまうが、全体的にとても好きな感じのサウンド!
この動画、いいなあと思うのは、メインの歌い手とは別に、コラース隊がいるところ!
これは憧れるゥ!
私も、やってみたいことの一つです。
最後に、私が一番好きなバンドの一つ、Dark Moor、
2ndアルバムと3rdアルバムは、全曲、本当に素晴らしいのだが、
その中でも、最も好きな曲です。
別格!!!!
憎々しい感じの歌唱も素晴らしいけど、何と言っても楽曲!
奇跡としか言えないレベルで素晴らしい…。
2ndと3rdは、全曲このレベルなので、この時期、この作曲者さんには、この世ならぬ者が憑いていたとしか思えないです。
神か悪魔かは分からないが。
この二枚のアルバムは、明らかに人知を超えたことが起こったのだ。
さて、本日の記事はそんなところですが、
くどいようですが、何回か前の記事で、Nightwishの曲を何曲か紹介させて頂いています。
どれも本当に素晴らしい曲なので、もしよろしければ。
そんなこんなで、
私も、素晴らしい曲が作れるようになりたいです。
毎日、少しずつでもそのための努力をしていきたいと、ますます思う今日この頃です。