テレビにはホテルチェーンの令嬢と皐月さんの姿がまだ映ってた。
誰なんだろう?
すると編集長があれはエリー.マッキンタイアっていってアメリカ財閥の娘だという。
この二人がくっついたら世界経済も変わるかも、と編集長が言う。
そうか、皐月さんの結婚て世界経済を動かすものなのか.....
初めはわかってたのに、ここんとこそんな感じがしなかったから忘れてたな。
なんだか傷ついてる私。なんでだろ。
今さら身分の差?それとも知らない令嬢をエスコートしてたから?
でも皐月さんの取材にいけと言われていく事になった。
足取りが重い。
カジノにいけばマスコミのおびただしい数。
周りの記者の話を聞く度、自分との距離がどんどんできていく。。。
わかってたけど。わかってた。それなのに。
すると皐月さんが彼女をマスコミに紹介するという。
なんだかもうそんなのも見たくないし、それを噂する声も聞きたくない。
でも、みんなが祝福するカップル、なんだな。。。
すると皐月さんは彼女を紹介し、騒がれてるような事実はない、という。
彼女もそういうけれど、その途端に彼の腕にだきついて、そこをすかさずカメラがとらえる。
「ですからそのような事実はありません」
それでもしつこくくいさがる記者たち。
「北大路さんの中で大事な方というのは...」
すると彼の顔が笑顔になった。
なんだか目が合ってるような気がするけど。。。
すると私の名前をよんでこちらへこようとする。
マスコミにもみくちゃにされて、あたふたしていたら、皐月さんに支えられた。
「会えてよかったです。もう今日は会えないかと思ってたから」と私が言うと。*会えて良かったです(選択肢)
皐月さんは平然と「会えると思ってた」という。
そのあとも記者たちにもみくちゃにされて、皐月さんとは離れてしまう。
でもこれだけ人のいる中で見つけてもらえただけで良かったかな。
今日はもう帰ろう。
すると。
声かけられる。
振り向くと作家の廣瀬先生。
「こんな中で一人肩落としてる女がいるなって思ってさ。きたらお前だったわけ」
相変わらず口が悪い人だ。
私は彼に反論する気力もなく、失礼しますねというと、逃げるなよという。
「お前、取材してるうちに皐月さんに恋しちゃったわけ?」
力一杯否定するとニヤニヤされてしまう。
だいたい私と皐月さんじゃ身分も違うのに。
「相手の事を知ればいい。そうすれば嫌な事を想像しなくてすむ」
と私を引っ張って連れて行く。
VIPルームには皐月さん。
廣瀬さんに連れて来て欲しいと頼んだという。
それをニヤニヤ見ている廣瀬さん。。。
そしてエリーを紹介された。
彼女は私と友達になりたいという。
でも....
戸惑ってると「ヤマトナデシコ」だと余計に気に入られてしまった。
そして明日観光を一緒にしてほしいという。
「どうしてもマドカと観光したいのよ!」
彼女を取材という形なら会社もいいでしょう?と半ば強引に。
それに皐月からもお願いして、とエリー。
そしてその通りに皐月さんからお願いされると.....
なんだろう....素直になれない私。
というか、皐月さんにそんなことお願いされたくなかったのに。
明日の準備があるのでこれで失礼します、とつっけんどんな態度をとってしまった。
そして素早く部屋をあとにした。
廊下に出ると皐月さんがおいかけてくる。
お礼を言われると複雑な気分。
別に皐月さんにお礼を言われるようなことじゃない。
送る、という言葉もつっぱねてしまった。*一人で帰れます(選択肢)
せっかく彼が取材をかねていろいろ答えてくれるといっているにも関わらず。
「今は、放っておいて下さい」
そういって、逃げるようにカジノを出た。
皐月さんは追いかけてはこないだろう。
無理強いはしない人だから。
私は一体どうしたいんだろう?
こんなにも明日が来るのが嫌だと思った日はなかった。
_______
アパートの皐月さんの家のピンポンを押すけど、どうやら留守みたい。
昨日の自分の態度を謝ろうと思って来たんだけど。。。。
エリーさんがいるとこだとダメだけど、
二人きりなら素直になれるかなって思ったんだけどな。
しょうがないから会社へ行こう。
会社へいくと編集長がもう今日のことをちゃんと了解していた。
止めてくれるわけないよね....皐月さんの取材兼ねてるんだもの。
はぁ、気が重い。
カジノへいくとすでにエリーがまっていた。
タクシーに乗って渋谷へ。
一番始めに来たかった場所だという。
エリーは屈託なく、難にでも興味をもつ。
そして楽しそうにしている。
すごくいいコなんだ。
ゴスロリファッションにも興味があるみたい。
手に一杯買い物をして、黒いカードで買い物をしまくってるのに、
全然嫌な感じがしない元気な女の子。
それなのに私は....
次は原宿へ。
次は皐月も一緒に三人で来ましょうねといわれたので、
遠慮して二人でどうぞというと、
どうやら買い食いをしたりいない雰囲気がちょっと....と思ってるみたいで。
それだと楽しくないから私にも来て欲しいという。
「サツキってスマートで素敵でしょう?押し付けがましいエモーショナルなとこもなくて日本人的で」
「あの、彼のこと、好き、なんですか?」
「もちろんよ」
はっきり彼女は言えるんだな。
そりゃあんなに素敵な人、世界中探したって見つからないと思うもの。。。
その後もやもやした気持ちのまま観光をつづけた。
VIPルームへ戻ると皐月さんが迎えてくれた。
エリーはとても楽しい時間が過ごせたみたいで、
また彼女とセッティングよろしくねという。
エリーは皐月さんに素直になんでも頼む事ができる....
「今日はありがとうございました。なんだか顔色が悪いような気がしますが、体調でも悪いんですか?」
そういって私の額に手をやる。
エリーが見てるのに....いいの?
そんなのだめでしょう。。。
思わず皐月さんの体を押しやる。
(こんな風に彼女の前で私に優しくしたらダメだよ)
彼は何を勘違いしたのか、私に触れた事を謝りながらもなんだか訝し気な顔をしている。
すぐに襲ってくる後悔。
「ごめんなさい」*「ごめんなさい」(選択肢)
押したりしてなんだか大人気なかった。
情緒不安定な私。
皐月さんが手を握ってくれてもつっぱねてしまう。
送るとわざわざいってくれてるのに。
「じゃあ、これならいいですか?」
優しくさし出される手。
どうしてこの人は.....ことわる理由なんて、ない。
リムジンに乗って送ってもらう間、今日の出来事をきかれる。
クレープを食べながら歩いたというと、
「羨ましいな.....今度ぜひ一緒に行きましょう」
「楽しみに......してます」*「楽しみにしています」(選択肢)
私としては最大限の努力で言えた言葉なのに、
皐月さんは嬉しそうな顔をして畳み掛けるように言う。
「じゃあ、いつくことにしますか?......なんだかエリーが羨ましくなって」
と言って顔を赤らめていた。
編集部へ戻って記事を書く。
今頃、皐月さんはエリーさんと...彼女をエスコートしてるんだろうな。
(当たり前じゃない。お似合いの二人だもの)
頭の中をぐるぐると廻る。
そして記事ファイルを消してしまう。
もう今日これで何度目....集中していないとこうなる。
すると編集長が誘ってくる。飲みにいくぞ!と。
うだうだしてる私をひっぱっていく。
どうやら編集長は私を元気づけてくれてるみたいだった。
連れて行ってくれた居酒屋も肩こりもせずに背伸びもしないでいられる。
でも、どうしても皐月さんを思い浮べてしまう。どうして?
エリーさんとのことでヤキモチもやいた。
そうだよね、私、皐月さんのこと。。。
「私は皐月さんのことが好き、なんだ」
口に出して改めていうと余計に胸がいたくなった。