先日テレビで
松井秀喜を連続敬遠した高校時代の試合について取り上げられていて
それで人生を狂わされた人の話を見た。
最初は相手校のピッチャーの事かと思っていたんだけど
実は松井の次の打順のチームメイトで
敬遠の後の打席で打てなかった事で
あの人のせいで勝てなかったと
街でも後ろ指を指されて
進学が決まっていた大学も
甲子園の試合をからかわれて起こした暴力事件で
進学にも失敗して
野球もやめてしまったけど
その後も仕事で失敗続きで
離婚も経験して
何をやっても上手く行かない人生だったと。
立ち直ったのは
松井の大リーグ最初の試合で
自分と同じように前のバッターが敬遠され
打席に立った松井が満塁ホームランを打ったのをテレビで見て
凄い選手なんだとあらためて思い
自分の負けを受け入れられたから
というような事を言っていた。
その人もかなりのバッターだったのもあって
結果と周りの中傷を
自分自身で認める事が出来ずに苦しんだらしい。
人生を狂わせたのも野球だけど
立ち直らせてくれたのも野球だったと。
しかし、この手の話を見ると
周りの人間の反応にいつもモヤモヤするのよね。
非難の矛先の向かう方向や
何でそこまで責める人がたくさんいるのか
というのも理解出来なくて
集団心理って恐ろしいなぁと思ってしまう。
当時、敬遠策についてマスコミでも激論が交わされ
反則ではないけれど
高校野球でやってもいいのか?!
みたいに騒がれた影で
高校生の頃からそんな重荷を背負っていた人がいたというのは驚きだった。
高校野球で全打席敬遠というのは
後にも先にもあれだけだと思うけど
たった一つの策が与えた影響は
計り知れない大きなものになったのね。
起こった出来事をどう捉えるかで結果は変わる
と言われるけれど
時には自分では抱えきれないような
運命のいたずらもあるのかもしれない。
あれさえなかったら・・・
と思う事は誰にでも一つや二つはあるけれど
そこから立ち直るには
やっぱり自分の心と向き合うしかないんだなぁ。
最後に敬遠のポールを投げ続けた相手校のピッチャーと対面。
お互いの顔も覚えていて
笑顔で語り合っていたけど
乗り越えたとはいえ
勝つ為のなりふり構わずの方法であったとしても
犠牲になった年月の長さを考えると
ちょっと切ないお話だった。
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