4月14日(金)10時より

流山市生涯学習センターにおいて

「セラピストの為の錬金術講座」を開催します。

 

それで、ここにきて「錬金術」とは何?という質問をいくつか受けるようになりました。

「錬金術」だけを説明すると、金を作り出す試みの事を言います。

金は貴重品ですから、なんとか作り出す事は出来ないものか、と昔の人はいろいろ

研究したのでしょう。

 

では「錬金術」と「アロマセラピー」の関係とは?

 

それは錬金術による発明や発見のいくつかが、アロマセラピーになくてはならない物

だったからです。

 

アロマセラピーで使用する精油、その抽出方法はいくつかありますが、代表的なのは

「水蒸気蒸留法」でしょう。

この「水蒸気蒸留法」、歴史は大変古く、メソポタミア文明の発掘現場からも

その名残が発見されています。

このもともとあった水蒸気蒸留法をよりスタイリッシュ、実用的に確立したのが

錬金術師のイブン・シーナなのです。

 

つまり錬金術の研究の過程において水蒸気蒸留法は確立されたのです。

他にも錬金術による発見で「アルコール」があります。

アルコールは香水の原料です。

 

「錬金術」はアラブで発展をとげ、その時発見、発明された化学物質はそのままアラビア語

で定着しています。

前出のアルコールもそうですし、アルカリ、アルデヒド、エキスなどもアラビア語です。

化学を指す「ケミカル」はアラビア語の錬金術を指す「アル・ケミア」が語源ともいわれて

います。

 

私達が今、アロマセラピーを楽しむ事ができるのは、錬金術師の研究のおかげかも

しれません。

当時の錬金術師の研究はきっと失敗のほうが多かった事でしょう。

それでも日夜研究を続けてくれたおかげで「水蒸気蒸留法」で作られる精油は沢山の

種類があり、ブレンドをする楽しみを与えてくれます。

 

私達も当時の錬金術師にならってアロマセラピーの研究、勉強をやって行こうという意味

で講座のタイトルを「セラピストの為の錬金術講座」としました。

また、講座が終わった時には「金にも勝る知識」を持ち帰って頂きたいという意味も

含まれています。

 

4月14日の「セラピストの為の錬金術講座」では、国産ネロリの香りを求めて旅した

セラピスト達の旅の報告と、長年介護の現場で活躍されているセラピストの介護とアロマについてのお話を予定しております。

 

参加される皆様に金の輝きをお持ち帰りいただけるよう、ただいま準備中です。