前回のつづきです。

しかし、これはあくまで基準であって、人間の顔がすべて違うように、身体だって十人十色なのです。

そこで豊胸手術の話になるのですが、わたしのクリニックに親子連れでこられる患者さんの多くは、お嬢さんに豊胸術を施してほしいというリクエストをされるケースが多いのです。

「先生、わたしの娘は高校一年なのですが、バストがペチャンコで、男子生徒にバカにされるんです。

これでは娘がかわいそうなので、豊胸手術をしてくださいませんでしょうか」拝見したところ、おっしゃるようにバストのふくらみはあまり見られません。

しかし、このお嬢さんの身体は、発達段階が遅れているようで、まだ幼児期を過ぎたばかりという状態なのです。

そこで先生はお母さんに、「お嬢さんの身体は、これから大人になってゆくのですから、バストもこれからふくらんできます。

もう少しお待ちになってはいかがですか」と、アドバイスしてさしあげました。

それから雑談になったのですが、このお嬢さんは生理が始まったのが遅く、中学二年になってからだというのです。

女性ホルモンの分泌が遅れたのでしょうが、個人差がかなりありますから、大丈夫でしょう。