ホニャララなどもあはれなり

ホニャララなどもあはれなり

日常の趣深いものを写真でアーカイブ(^^)

5月は相撲観戦のための上京など慌ただしく過ぎた。ゆっくりと庭の花を愛でることも儘ならなかった。それでも植物たちの変化に気づいてはできるかぎりシャッターは切った。八甲田の峰々の雪解けもすすみ、山では新緑の季節を迎えている。そんなころ我が家の庭では日に日に緑が濃さをましていく。訪れる鳥や虫たちの数も多くなり生気が溢れる。

 

5月下旬、とくに目を引くのはあまたの花を咲かせる「ミヤコワスレ」だ。

 

 

 

この風情ある花の名は、鎌倉時代の承久の乱に敗れ佐渡に流された順徳天皇が「恋しい都も忘れられる花」と言ったことに由来するらしい。ちなみに順徳天皇といえば百人一首の百首目の「百敷や古き軒端のしのぶにも・・・」を詠んだ人物だ。

 

二種類のアヤメも花を咲かせた。どちらも昔、庭を作る際に母の実家から移植したものだ。

 

「ジャーマンアイリス」

 

「五寸アヤメ」

 

我が家の庭における宿根草同士の過酷な競争に負け、近年その姿を見せなかった「シラン」。植物というものは不思議なもので、数年の時を経て花をつけた。

 

 

「ナデシコ」は環境が合うのか、毎年着実に数が増えている。

 

 

そして開きそうでなかなか開かないのは「シャクヤク」。今年は蕾が立派で大輪が期待できる。

 

 

最後は「四季なりいちご」。今年最初の実をつけた。かなりの酸味のため口に入れるのを躊躇っている。