今日からep4。
エピソードごとに変えているサムネです。毎度二人の印象に残ったシーンのイメージを描いてます。
阿絮呼びのお許しを得て二人の間に変化はあるのか…?
それでは、"そんな感じ" でお願いします(*´人`*)
宿に泊まった翌日、阿絮たちが外へ出ると温公子がテーブルについてお出迎え。
「起きましたね。琥珀胡桃の実を食べますか」
「どうも、温公子」
原作の阿絮は胡桃が嫌いだと、どこかで見ました。
ところで、中国では「おはよう」などの挨拶はほぼせず、起きるの遅かったねとかご飯食べた?とか、いきなり会話に入るのが普通らしいです。ご飯に興味があって聞くというより、それこそ挨拶みたいな感覚だとか。
「ねぇ阿絮。あなたと私はそれなりに生死を共にした」
「一つのテーブルでご飯を食べて、一つの荒れ寺で一夜を過ごした」
「あなたは何故まだ、言うに閉ざすに温公子と。あまりに他人行儀じゃないですか」
ということで、阿絮のガードは相変わらず堅いです。←
温公子は阿絮たちのために二頭の馬を用意して、"あなた方が乗って行くといい。早く太湖へ行ける"と言いました。
「時間が長引いたら好ましくない変化が起きるかもしれない。そうならなくて済むように」とのことです。それに感謝し答えたのは成岭でした。
「あなたと我々は縁もゆかりもありませんが、偶然出会いました」
ここでは "萍水相逢" と言っていて、意味は"浮き草はそれぞれ水のまにまに漂い互いにぶつかる"。全く関わりのなかった相手との偶然の出会いを表しています。
それを聞いた温公子はバサリと扇子を閉じて、
「聞いたことは? "偶然出会い、すぐに旧知のようになる" "長く付き合っていても出会ったばかりのよう"」
前半は「倾盖如故」で、"車が擦れ違うとき、車のほろを少し傾けて話し合っただけで、まるで古い友人のように思える"という言葉です。
後半の「白首如新」は、"互いに白髪になるまで付き合っても心が通わない"。
これは史記に出てくる言葉らしく、付き合いの長さと親交の深さは比例しないことを表しています。
「私とあなたにはこの"周叔"か」と成岭に向けて言い、
「ほんの少し、一見旧知のごとしという意味です」と阿絮の方を向き、再び成岭に、
「親交の深さは時間の長さによって決まるのか。あなたの父は五湖天下盟に生涯留まったが」と話している途中で、物乞い集団の人が話しかけてきました。
「あなたは張成岭公子ですね。朋友に誤解は不要。我らは悪党ではありません」
彼は"物乞い集団、大智分舵副舵主" と名乗り、五湖天下盟の依頼を受けた長老、黄鹤の命により鏡湖剣派の遺児をあちこち探し求めていて、受け取った肖像画に成岭がそっくりなことを語りました。
今日は確認に来たという彼。
阿絮が「彼を知ってるか」と成岭に問えば、首を振ります。その間に集団の人たちが三人の周りを取り囲むようにやってきました。
阿絮は「彼はあんたを知らない」と物乞い集団の大智分舵副舵主(長っ)に言いました。
続けて、"確認" と言いつつ集団で来た彼らに温公子が、「確認にこんなに多くの手下を連れてくる必要が?」
「おまえたちの手口はやはり人を強奪することか」と。
物乞い集団の大智(略)は滅相もないと言い、依頼したのは大孤山派の掌門沈慎だと言いました。成岭は阿絮の後ろに隠れるようにいて、阿絮の服の袖をぎゅっと握ります。
"あなたの父の義兄弟だ。当然彼を知ってるだろう"と言われても、知らない、周叔に着いていくと成岭は言いました。
阿絮も「申し訳ないが、俺も知らない」と。
そんな彼の方を向いた温公子の感じから察するに、阿絮も沈慎を知っているのでしょう。
すると物乞い集団の大(略)は、 "張小公子は驚きすぎだし少し意識を失っているようだ。まさか誘拐されて何か薬を飲まされたのか" と言い出します。
温公子は鼻で笑う感じで、
「こちらさんの黒白を転倒する能力。思った通りだ」
「物乞いとしてあなたは本当に辛かった。あなたは弁護士(讼师)になった方がいい」
物乞い集団の(略)の言葉の巧みさを揶揄してますね。こういう言葉の言い回し (皮肉っぽさ) は西洋的だなとたまに感じます。
桃紅も一見褒めているようで相手を馬鹿にするようなことを言い、沈慎を煽ってました。
温公子の言葉を聞いた物乞い集団(略)は案の定、やる気になって、「張小公子を出せ。俺がお前らを自ら立ち去らせる」と、臨戦態勢になりました。
阿絮は「彼を見ていてくれ」と成岭を温公子に託して彼らと闘います。温公子はちょっと離れた所のテーブルでのんびり観戦。
「阿絮の腰技を得るには童子の頃から練習を始めなければいけないな」と、阿絮のしなやかな腰の動きを褒めたりします。
成岭が「温公子、早く彼に手を貸してくださいよ」と言っても、
「おばかちゃん。この嫌な物乞い集団は彼の相手だ」
「ほら、この胡桃をお食べ。脳を補い知能が高まる」と取り合いません。
その内、物乞い集団の一人が成岭とテーブルの周りで追いかけっこを始めますが温公子はスルー。
「温客行」
「いますよ」
うっかり名前で呼んだのは交戦中の阿絮です。
「阿絮は彼を見ているよう、私に言った。私はよく見ているでしょう」
「ですがあなたじゃないから、そんなに美しくない(楽しくない)。ちょっと良いくらいです」
「私に手を出してほしい……手伝ってほしいなら、そう言ってくださいね。あなたが私に言わないなら、どう知ればいいんです」
阿絮が布を水に濡らして武器にすれば、「あなたの柔剣はあまりにも柔らかい」と言ってました。
「阿絮、この大勢の人はどんなお人好し?」
「あなたも、気立てが優しく物事に対処するときも手厳しくできない」
心慈手软;心が優しくやり方が穏やか という言葉です。
温公子の言葉に煽られ、物乞い集団は一斉に刃を鞘から抜きます。
温公子は「兵刃が出たぞ」なんて楽しげでしたが、成岭は捕まえられるし、闘いながらそちらも対処した阿絮は咳込んで口から血を出します。
瞬時に胡桃を扇子で投げて(スゴい威力)、彼らを叩きのめした温公子でした。
つづきます。
こうやって文にして書いていると、気づかなかったことに気付いたりします。
今回も、書いていて "私に手を出してほしい"って言葉の綾?と思いました 笑。
状況が状況なので真面目に翻訳している時には全く頭に引っかからなかったんですけど、なんだかそんな気がして"手出ししてほしい"から"手を出してほしい"に言葉を変えました。←
微妙なニュアンスですよね 笑。
そういうところが書いていて面白いです。