不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole -3ページ目

不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興
OCNブログ人→gooブログとサービス停止を受けて引っ越しを重ね「Due Birichini **お気楽フィレンツェ暮らし**」に融合。

EXシアター六本木で
黒柳さんと吉川さんの
2人の朗読劇「ラヴ・レターズ」。



ライブともドラマとも違う。
また新しい「吉川晃司」を堪能。
ご指名くださった黒柳さんに感謝。

さすがにあの光の中で台本読むのはつらいのか
吉川さんが珍しくメガネ姿だったのも
なんかこう静かな時間の流れの演出みたいで個人的には良かった。

休憩挟んで前後半でちゃんと年齢設定を考慮したお色直しも。
黒柳さんは前半フリフリの可愛い衣装
後半は少し色味を抑えたドレス。
吉川さんはラフなヘアに
安定の黒シャツ&パンツ。
後半はそこにジャケットをプラスして
役柄に合う落ち着きを出した感じ。

一つの壮大な愛の物語を
手紙を通して描く作品。
声だけで演じるのは難しいだろうけれど
おふたりともきちんと役を演じ切っていて
不思議なくらい一つ一つのシーンがイメージできる。

実は開演直前は睡魔に襲われて
静かな舞台で眠りに落ちるかもと思っていたのだけれど、
とんでもない。
開演した瞬間から
ぐんぐん引き込まれて
2人の繰り広げる世界から目を離せなくなった。

吉川さんはけっこう
黒柳さんもちょびちょび
セリフを噛んだりしていたけれど
それもいい味になっていたし、
ときおりやさしい笑いをさそうお茶目さもあり。

いろんな2人の組み合わせで演じられているラヴ・レターズだけれど
吉川さんのお相手が黒柳さんでよかったな。





カーテンコールは
吉川さんが戸惑うくらい
黒柳さんが何度も拍手に応えてくれて
手を振り、投げキッスを贈る黒柳さんがとても可愛くて、
そんな黒柳さんを
壊れそうな大切なものを守るように
手を取り支える吉川さんがとてもやさしくて。
とってもすてきな朗読劇でした。





このお話の最後は
ある意味想像したとおりの結末。
それはそれですっきり。

一方、夏の間じゅう持ち歩いて
何度も戻っては確認しながら読み進めてきたこちら。


Avrò cura di te
Massimo Gramellini
Chiara Gamberale

自分の裏切りが原因で離婚危機の彼女が
終わりゆく愛に苦悩する日々の中で、
ふとしたきっかけで自分の守護天使と
手紙のやり取りを始めるお話。

Tutto è perfetto e giusto.
自分の弱さも相手の苦しみも
すべてには意味があり
すべてがシグナルだと伝え続ける守護天使との対話を通して
彼女が本当の意味での
「自由」な生き方に気づいて
新しい一歩を踏み出して
人生の歯車が回りだす。

ラヴ・レターズと違って
最後の最後に伏線が繋がって
予想外の展開で終わり。

たまたま同じ時期に
この二つの作品に出逢えたのは奇跡だったな。




イタリア以外の国にまったく興味がないのだけれど、
今期の日本大学国際関係学部の
市民公開講座の統一テーマが
「世界の国々から ー 暮らしに息づく文化」
ということで、せっかくなので受講することにして
初回のスペインのお話を聞いてきた。





学部教授の角田さんの説明がこの上なくわかりやすくて、
おもしろかったので、
この人の話ならずっと聴いていられそう。

Pan, uvas y queso saben a beso.
これくらいのスペイン語ならかろうじて理解できる。
パンとぶどうとチーズはキスの味。
それぞれでも十分美味しい食材は組み合わせ次第でさらに美味しくなる、
つまり
組み合わせで得られる多様性は時に想像を超える結果を生むということ。
まさに、歴史の中で文化が縦横無尽に交差したスペインを表すフレーズ。

711年にイスラム勢力による侵略を受け
イスラム統治下にあったコルドバ・ウマイヤ朝では
718年からアストゥリアス地方でレコンキスタが開始されるものの、
700年以上に亘りイスラム教、ユダヤ教、キリスト教が共存し、ある種のバランスが保たれていた。
しかし、レコンキスタが進み、キリスト教が勢力を強めイスラム教を駆逐するにつれて、バランスが崩れていき、
1492年にレコンキスタが完了すると、
やがてユダヤ教とイスラム教を迫害する時代へ。

ユダヤ教はカシュルート、
イスラム教はハラムという
それぞれの戒律に基づいて
彼らが口にしない食材があり
共通する禁忌の食材に豚肉がある。

だからこそ、
スペイン領内で、キリスト教徒に紛れて暮らす
ユダヤ教徒とイスラム教徒を見つけ出すのには
豚肉を食べるか否かをチェックすれば容易に見分けることができたということ。

良きキリスト者を証明することのできる豚肉は聖なる食べ物となり、
豚肉であることが一目見てわかるような丸焼きのような料理法が好まれるようになった。
1500年代には偉大なるカルロス1世がイベリコ豚のハムをこよなく愛したため
大量に生産されるようになり
一般家庭にも普及するように。

改宗者に対する厳しい施策が布かれると
スペイン人よりもスペイン人らしく暮らす改宗者も増え、
ますます豚肉の消費が伸びる結果に。

こうしてスペイン人は豚さんをたくさん食べる国民となったそう。

ざっくりまとめるとそういう講義だった。

スペインのハムが有名なのは知っていたけど
そんなに豚さんばっかり食べているイメージもないんだけどな。
知らないことがいっぱい。

おまけの備忘録
バルの起源はポンペイのテルモポリウム。
アストゥリアス地方のsidreria。
タパスの語源はtappare(覆う)。
賢王アルフォンソ1世がワインとともに供される小皿料理には必ずグラスなどで覆いをするようにお達しを出したことに由来する。
スペインらしいもの(ぶどう、レモン、オレンジ、サフランなど)はイスラム教徒が持ち込んだ。
スペイン人は1日5食(朝・昼・晩+午前のおやつと午後のおやつ)。
おやつといえば、ハムサンド、ピンチョス、タパス。








幕張のステージ素敵だったし、
ポジションも絶好。



会場が広いせいもあって、
観客の着席にも時間がかかり
予定より7分遅れでOverture。

Overtureのアレンジもかっこよくなってた。

しかし。

直前で東海道新幹線の
運休繰り上げが決まったため
泣く泣く一曲だけを聴いて
二曲目の前奏で会場を後にしました。

先週イタリアに行っていた分の仕事が溜まっていて
取引先にご迷惑をかけられない状況だったので
月曜日はどうしても出勤しなくてはならず、
幕張日帰りは必須だった。
台風さえ来なければ、実現可能な計画だったのだけど、
こればかりは仕方ない。

人生、時には諦めることも大事。
吉川さんにはまた会える。





でも、幕張のステージは
撮影も入っていたので、
微力でも
めいっぱい盛り上げたかったのよ。

まだ東京の天気は荒れていないけどね。
繰り上げになった東海道新幹線の最終便に乗って
台風の暴風雨に向かって帰ります。
別に死ぬわけじゃないよ。

Basilica di Santa Maria Maggioreを参詣中に
ちょうどミサが始まって
礼拝堂の外から聞かせていただいたお説教。





我々は、この世に生まれた瞬間から
人生最後の日に向かって歩みを始めるのだという
当たり前だけれど、
日々の生活の中で忘れがちな事実を再確認

その前に拾い読み読んでいた記事ともリンクしているような気がして、
今回最後の最後まで悩んで
バタバタと出発を決めたイタリア行きの意義をちゃんと感じた。

1週間働いて、休みの日に必要なものを買い出しに行くためだけに
人生があるわけではないということ。

最後の日がいつ訪れるのか
予見することが我々にできないのなら、
憎しみあったり、疲れきったり、
自暴自棄になったりしながら
日々を過ごすのではなく、
愛しあい、尊重しあって、自分の望むことをきちんと見つめて生きる方がいい。

当たり前のことを当たり前にすることの難しさ。

やっぱり今のタイミングで
ちょっと無理しても心が求めていたのだから
イタリアに来るべきだったのだろうなぁ。
前回のイタリアから
わずか3ヶ月で戻ってきたローマ。

朝日のコロッセオが見たくて、
アパートから歩く。




たまたまだけれど、
ローマまでのフライト中に観た映画
(Domani è un altro giorno)の舞台がRione Montiだったので、
ちょっと歩いてみたくて。

Colle OppioからColosseoへ。
朝の人影の少ない時間だと
自由に考えごとしながら歩ける。




でも日の出間もない時間から
コロッセオ周辺の修復作業現場では重機が動いていて
おじさんたちが陽気に朝の挨拶をしてくれる。
イタリアだな。






ぐるっと回ってDagninoで朝ごはんを買ってアパートに戻って朝食。




長い1日に向けて栄養補給した後は
アパート近くのBasilica di Santa Maria Maggiore。






Chiesa di Santa Maria della Vittoriaを経由してトレヴィの泉へ。
日差しがどんどん強くなって
水がきらきら。



Pantheonへ向かう途中で
Tazza d’Oroに寄り道してひと休み。
Granita di cafffe con panna。




すでにかなり暑い。



パンテオンからChiesa di San Luigi dei Francesi でCaravaggio を観てからナヴォナ広場へ。



ナヴォナ広場では
大量のシャボン玉が光をうけながら飛びまわって
あたり一面シャボンの香り。

さらにCampo dei Fioriを抜けてランチ。




Insalata Primavera。

ローマといえば揚げ物も食べておかねば。


チーズまみれのCacio e pepe。
疲れを吹き飛ばす強烈な塩気。

チーズまみれのランチを締めくくるにはカフェも必要。
カップが可愛い。




Chiesa di Santa Maria Sopra Minervaは
堂内の安全確保工事中のため入場できず、
ゾウさんに挨拶して
時間にまだ余裕があったので、
そこからヴァチカンへ移動。



同行者にローマ初上陸の方がいたので、
Basilica diSan Pietroへ入場しようと
列に並んだのだけれど
16:00近いのに、まだまだ長い列ができていて
炎天下での待機に命の危険を感じたので
入場を断念。
次回ローマに来るときはヴァチカン狙いで行こう。
美術館も行きたいし。

Via conciliazione のカフェで水分補給をしたら、
スタッフのおじさん軍団の中に
明らかにロバート・デ・ニーロを意識した人がいて、
彼のテンションの高さに改めてイタリアを感じる(笑)。



よく歩き回ったので、
一旦アパートへ帰還。

快晴のローマは確かに猛烈な暑さだったけれど、
日本の暑さとは質が違って
とにかく風の流れる日陰で休めば生き還るので、
たっぷり満喫できてよかった。

またこよう。

Laylaを日本に連れてきて6年経過。
すっかり日本の暮らしにも慣れたと思う。

日本暮らしが始まってからずっと
Laylaは二階の両親の居住区で過ごす時間がほとんどで
夜も両親と眠っている。

ところが、3日前から
夜に怖がり始めて
何かに怯えて逃げるように
二階のあらゆる隙間に入り込もうとするので
様子をみるために、
夜だけは一階の私の部屋で一緒に過ごすことに。

私の部屋にいると
落ち着いて寄り添って眠るのに
両親のところでは
しきりに天井を気にして逃げ惑っている。
母に日中の様子を尋ねると
特に変わりはなさそうで、
お昼寝は一人でお気に入りの場所で落ち着いて眠っているらしい。
夜だけ挙動不審になるお嬢様。
なにか見えてるのかねぇ。

私は久しぶりに一緒に眠れるので幸せ。
だって、やっぱり可愛いんだもん。



そういえば、夏の連休中に
甘えん坊度が一気に加速したけれど
なにか関係あるのかな。

しばらくは、
べたべた&いちゃいちゃしよう。

何かといえば
ふと思いついてふらっと行っちゃう忍野。

今日はとうもろこしをゲットするために向かう。
母の知り合いに朝採りとうもろこしをお願いしておいてお昼前に到着。
無事にとうもろこしと忍野蕎麦を入手してから忍野八海へ。
メインの湧水地はいつものようにごった返していたので、
ちょっと離れた出口池へ。




わざわざここまで足を運ぶ観光客は少ないので、静かな空間。
目の前の民宿に東京からボーイスカウトの団体が来ていて賑わっていたけれど、
それでも落ち着いて水の美しさを堪能できる。
レイラはスカウトのお姉ちゃんたちに可愛がられて満足気だった。


つい柿田川のぽこぽこ湧水を思い浮かべてしまうので
ここの湧水が地味でわかりにくく感じるけれど
ちゃんと欅の木の下の岩の奥から湧いてきている。






かつて富士山頂を目指す人にとっては
お守りとして崇められた神聖な水。

この湧水池を見下ろす丘の上に出口稲荷神社。
渋い。





おいなりさんから見る出口池。


こんなに冷たい水の中で
悠々と泳ぐ黄金の鯉。


苔生す感じがとてもきれい。


明日からの長い一週間を走りきるためのパワーをたっぷりいただいてきた。




2週間前にオクシズ桂山の
ひまわり畑へ遊びに行ったときに
母がもらってきたチラシを頼りに
再びオクシズへ。

チラシの内容は、井川湖上音楽祭。

母の所用を済ませてからの出発だったので
10:30スタートのドライブ。
井川湖までは初めて行くので、
おおまかのルートは頭に入れて
3時間で着く予定だったけれど
ナビが思いもよらぬ山道を選択。
分岐点で私のシミュレーションと逆を指示するナビ案内に悩んだ末に
ナビを信じて進む。
最短距離を選ぶナビは時々危険。
結果的には無事に到着したのだけれど
それはそれは果てしない杉の林を
延々と行く山道ドライブ(大日峠)で、
さすがに途中で飽きちゃった。

井川湖に着いてから現地ガイドさんと話していたら、
地元の人でも滅多に使わないという
一番大変なルートだったらしい。
大雨のあと落石の危険もある中
初見でよく走りきりましたね、
と言われたけれど
走りきらないと、おうちにも帰れないしね。



林の景色に飽きた頃
かなり高い位置から湖面がちらっと見えた時は
自然におぉって声が出た。
しかしそこから湖畔までもけっこう遠かった。

井川湖は大井川上流にある人造ダム湖。
このダムを建設するために
大井川鐵道が敷設され、
旧井川村の主要集落はダムの下に。
かなりの山奥ではあるけれど、
住所は静岡市葵区。
葵区広すぎ。

たどり着いたのは井川ダム。


ここから湖畔ハイキングルートを歩きたかったのだけれど、
時間の制約があったのと
思ったほど涼しくなかったので、
両親とレイラを連れて歩くのは危険と判断して
車で井川地区の集落へ移動。


集落は狭い道が入り組んで
歩いたら面白そうなのだけれど
とにかくこの夏一番の猛暑日だったし
真夏の炎天下には無理はしないほうがいい。

渡船の受付兼待合所で
冷たい井川茶のサービスを受けながら
現地のガイドさんにおすすめスポットなどを教えてもらい
秋にリベンジしようと心に決める。



湖上音楽祭は渡船の上で演奏するイベントで
最終便の13:50には間に合いそうだったのだけれど、
結局レイラが乗船できなかったので諦めて
そのまま長島ダムへ移動。

途中車道脇から
最近人気のある大井川鐵道の奥大井湖上駅が見えて
やっぱりあそこも行ってみたいと思うミーハー。
ここもリベンジしなくちゃ。



長島ダムに着いたら
ちょうど毎時のダム噴水ショーの時間。
ダム湖の水をきれいに保つために
水をかき回す目的の噴水設備なので
ショーというほど華々しくはないけど、きれい。






どこもかしこも水と山と空。
きもちいい。


ダムの貯水量によって放流水量も異なり
この日も放流していたけれど、
この放流の仕方は貯水量が少ない時のパターンらしい。
少ないんだ、そうなんだ。

放流水のしぶきでできる虹。

なんかダムも面白そう。
ハマったら大変なことになりそうだから、
気をつけよう(笑)。



電車こないかなぁと思いながら
長島ダムの四季彩公園の日陰で
ぼぉっとしていたら、やってきた。
すごくのんびりやってきたアプト式。
牽引車両の切り離しとか見ていると飽きない。



緑が濃い中、一部紅葉してるし、
セミの声はツクツクボウシに変わっていたし
山深い井川の季節はもう一歩先を行っている感じ。

帰りは川根温泉経由で帰ったら、
運転もとっても楽だった。
次回はこのルートで行こうっと。












名古屋から帰途につく朝
駅構内で購入した「ういろうクロワッサン」。
なんでもありよね。
白いういろうとちょっぴりあんこがクロワッサンに挟まっている、そのまんま。


食べ損ねて、家まで持ち帰って食べました。
びっくりのコンビネーションだけれど、
私はけっこう好きな感じ。

で、
ういろうクロワッサンを食べ損ねた
名古屋からの帰り道は
友人の青春18切符旅に便乗して
在来線のゆっくり旅。
でも、久しぶりに会う友人とは
いくら話しても話が尽きないので
おしゃべりしているうちに時間が過ぎて
長いはずの各駅停車の静岡横断も
まったく苦にならず。

せっかくの途中下車可能な旅なので
一箇所寄りたいところがあると
前日に友人に伝えたら、
賛同してくれたので、
まずは掛川を目指す。
でもその前の袋井駅で車窓から
駅前のラグビーボールのオブジェを見かけて
知ってたら降りて写真撮ったのに!
と3人で悔しがったり(笑)。

掛川駅構内にある「これっしか処」。



地元の特産品名産品を取り揃えた売店で
珍しいものもいろいろあったのだけれど、
私のお目当ては、
掛川駅南口から徒歩5分のところにある
天ぷら屋「天金」さんが
ここに卸している1日限定10食の天むす&おにぎり。

我々が到着した時は店頭に並んでいなくて
まさかもう売り切れたのかとショックを受けたのだけれど、
お店のスタッフに確認したところ
通常11:30頃到着するということだったので、
30分待機することに。

もうそろそろ11:30というときに
我々よりも後からやってきた2人組のお客さんが
天むすについて問い合わせをしている声がして、
耳をそばだてて聞いていたら
「まもなく入荷すると思われますが
既に5つご予約をいただいておりまして、
ご希望でしたら2つご予約しますが、
いかがいたしましょう。」と。
それを聞いて、ざわついた我々は
こちらも3つ待っていることを伝えて
なんと商品が入荷する前に
あっという間に10食完売という事態に。

天金さんがカゴに入れて持ってきた天むすは
店頭に並ぶことなく、
そのままレジで処理されて
行くべきところへ渡っていくことに。

ギリギリのところで入手できてよかった!

電車の中で食べようかと思ったのだけれど、
観光電車でもない在来線だし
座れない可能性もあったので
できたてを駅周辺で食べちゃおうということに。
日陰で腰掛けられるところをささっと探して、いよいよ。


エビ天むす、牛肉しぐれ、えだまめ。
3つのおにぎりで490円。









ほどよくふんわり握られたおにぎりはけっこう大きめ。
ふっくら炊きたてのご飯に白ごまベース。
それぞれの具材を生かすような塩加減で
あぁおいしいって声が
3人から同時に上がる。

作り手の愛情をたっぷり感じるおにぎり。
ごちそうさまでした。

友人とは、
今度はお店で是非天ぷらをいただきたいねと盛り上がったので、
近い将来実現しますように。









山の日は山へ。
名古屋から中央線に揺られて岐阜中津川へ。

名古屋の友人と大人の遠足馬籠宿編。
中央線に揺られて岐阜中津川へ。
過去2回ここを訪れたのは
The Solar Budokanの舞台に立つ吉川さんに会うためだったので
観光らしいことは何もしておらず
下調べも不十分だから
まずは駅前の閑散とした観光センターで情報収集。

そもそも今回名古屋から馬籠宿に行こうと思ったのは
フィレンツェ時代の友人が働いているから、だったのだけれど
この夏の大連休の稼ぎ時、
当の友人はフル稼働で仕事をしていて会えそうになかった。
それなら馬籠宿に行く必要はないかなと思いながら
観光センターに貼られたポスターを見て
苗木城に惹かれたのだけれど
徒歩で60分、バスで途中まで行っても徒歩40分コースになると聞き悩む。
3人とも歩けない距離ではないけれど、
炎天下の猛暑日に山城めがけて歩くのは
危険な行為だという結論に至り、
もう少し涼しくなってから再チャレンジすることにして、当初の予定通り馬籠宿へ。
中津川駅前バス乗り場から約25分で到着。
満席のバスの8割を占める外国人観光客とともに
ジリジリ太陽が照りつける馬籠宿で下車。

さっそく石畳の坂を登っていく。




中山道の宿場町。
古き良き日本の雰囲気が残されているので、
外国人に人気のある観光スポット。

城のような枡形を取り込んで
坂道はさらに続く。



かなりの急勾配を流れ落ちてくる清水は
びっくりするくらいのエネルギーで
水車を回し、
若干の清涼感を辺りに撒き散らす。



歩いていると、妙にイタリア語ばかりが聞こえる錯覚に陥るくらいには
イタリア人観光客も多い。

暑い中、街道の両脇に立ち並ぶ歴史的建造物をざっと見ながら、とにかく展望広場をめざす。

緑のグラデーション。
見渡すかぎり木々の色。




展望広場までゆっくり坂を登っていくと
背中を汗が流れていくくらいに
暑さは厳しいけれど
時折吹き抜ける風がきもちよく
街道脇を流れ落ちる清水の音が涼しさを運んでくる。



こんなに暑くはなかったにしても
参勤交代は大変だったろうなぁ。


街道途中に御触書の掲示板を見つけたけれど、これは本物なのかなぁ?



隠れキリシタンが追われた悲しい史実を
思い出させる御触書。
人が銀500枚で売られた事実を改めて知る。





お醤油の焦げる匂いにつられて
焼きたておせんべい。
ピリ辛七味がさらに汗を誘発した。



休憩も兼ねてお昼ご飯。
季節外れとはわかっていながら
栗おこわを頼む。
友人が食べた冷やしきのこそばが正しい選択だったと今さら思う。



帰りのバスを待つ間に
冷たいものが食べたくてソフトクリーム。
くま笹ソフトミックス。
くま笹?抹茶味にしか思えなかったけど。

食べている間にスコールのような激しい雨が降り、
ちょうどよく雨の切れ目にバスに乗り込んで下山。




12日13日においでん祭が開催されるらしい中津川。
いいタイミングで訪れることができたのかも。

でも、苗木城は見てみたいし、
馬籠宿の友人にも会いたいし、
栗きんとんは食べたいので、
もう少し涼しくなったら、また行かなくちゃ。

いつも私の無計画旅に付き合って
色々調べてくれる友人に感謝の1日。