生誕から500年を記念して
Bartolomeo Ammannati(バルトロメオ・アンマンナーティ)の
モノグラフィー展開催中です。
タイトルは「水、石、火」で
アンマンナーティがコジモ1世の命で制作した
有名な3つの噴水を中心にした展示となっています。
一つはヴェッキオ宮殿の
チンクエチェントの間に置かれるはずだった噴水、
二つ目はシニョリア広場にあるネプチューンの噴水、
三つ目はメディチ家のカステッロ荘の庭園にある
エルコレとアンテオの噴水。
このうち1つ目の噴水は1555年にコジモ1世から
アンマンナーティに依頼されたものですが
当初の希望の場所には一度も設置されることがなく
のちにプラトリーノ、そしてボボリ庭園に設置され、
17世紀になって噴水を構成する彫刻がばらばらにされ
それぞれが1900年代の異なる時期に
バルジェッロ美術館の所蔵となっています。
この噴水がこの展覧会の機会に一部複製を使ってはいますが
オリジナルの構成で再現されています。
構成要素はPrudenza(賢明)、Arno(アルノ)、
Cerere(農業の女神ケレス)、
Fonte di Parnaso(パルナッソスの泉)、
Firenze(フィレンツェ)、Giunone(ユーノー)。
大きな虹の上に乗るユーノーの部分は石膏による複製。
以前紹介したユーノーとクジャクの密接な関係を
この噴水でも確認できます。
