イタリア人に「お前の信仰は何だ?」と聞かれて戸惑うことが多い。
きっと海外に出る日本人が感じる大きな戸惑いの一つだと思う。
日本人は無神論者、もしくは宗教に極度に無関心という人が多い。
そんなことをいう私だって似たようなもので
偉そうなことはいえない。
私の神様は吉川晃司だといってはばからないが、
そんなことイタリア人に言っても到底わかってもらえないし、
ふざけていると思われるのがオチ。
色々考える。
気持ちとしては神道に近い気もするのだけれど、
形からしたら、一応、仏教徒だと思う。
確か実家は曹洞宗だったはずだ。
そんなことさえうろ覚えなのだ。
そんな状況だから、ぜんぜん仏教のことを知らない。
イタリアの雑誌を読んでいて
「2月14日は仏教徒にとっては大事な日。
Parinirvanaである。」という表記を見て
なんだそれ、と思ってしまったのだ。
そう、仏教徒としては
ヴァレンタインなんかで浮かれている場合ではないのだ(笑)。
お釈迦様が80歳でクシナーラー郊外の
沙羅双樹(さらそうじゅ)の元で亡くなった日のことらしいのですが。
この清らかで静謐な入滅を
「完全なるニルヴァーナ」といい
パリニルヴァーナと表現するのだそう。
般涅槃(はつねはん)とも言うみたい。
また一つ学習。