Vino Novello | 不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

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道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興
OCNブログ人→gooブログとサービス停止を受けて引っ越しを重ね「Due Birichini **お気楽フィレンツェ暮らし**」に融合。

ボジョレー・ヌーヴォーは日本でも有名。
それに値するイタリアワインがヴィーノ・ノヴェッロ。
つまり今年の初物ワイン。
11月6日に解禁になったVino Novello。
週末はイタリア各地で
この初物ワインの試飲会などが開かれました。

フィレンツェでもスローフード協会後援で
小さな試飲会が開かれていました。
エチケットコレクション↓を見ながらの試飲。
etichetta
ワイン専門家「Enologo」の
Antoniazzi氏の講義もあるというので出かけてきました。
(飲めないのに…)

イタリア人ですからこのワイン専門家も遅刻。
まぁご愛嬌。
講義の後で試飲会の予定だったのですが
講師が到着する前にワインの栓は開けられておりました。
さすがイタリア…。

enologo
Enologo Sig.Antoniazzi

講義の内容は
Vino Novelloがどのようにして作られるかという簡単な説明と
今年の出来具合について。
私はワインの醸造方法などあまり詳しくないので
今回の話は結構「へぇ」度の高いものでした。
Macerazione Carbonicaという方法で醗酵されるのだそう。
大きなたるに取れたてのぶどうを入れて
ぶどう自身の重みで搾り出されるジュースに浸かって
徐々に醗酵が始まるというやり方。
こうして出来上がったものを
100%詰め込んで売る場合もあるそうですが、
市場に出回っているものはたいてい普通のワインとのミックス。
法律では上記の醗酵方法で絞られたものを
30%以上含まなければ
Vino Novelloとは呼ばないのだそうです。

たいてい商品として店頭に並ぶ20日前までには
瓶詰め作業が完了していなくてはならないそうですが、
今年は収穫が遅れたそうで
最終作業がぎりぎりまで続けられたとか。
Vino Novello特有の香りは非常にセンシブルなので
あまり高温で保存しないほうがいいそうです。
そして、このセンシブルな香りを楽しむためには
11月から年内いっぱいまでに消費するのがいいそうです。
年明け3月くらいまでは市場に出回りますが
できるだけ早いうちに楽しんだほうがいいみたいです。
旬のものですからね。

今年の夏は昨年ほど暑すぎず、
よって甘くなりすぎなかったぶどうが
たくさん収穫できたとかで出来具合は最高。
Novelloもかなりおいしいという話でした。

immagine4.jpg
必死で栓を抜くスローフード協会フィレンツェ支部の方。
たぶんCristiano Maestrini氏。

おつまみもいくつか用意されていました。
秋といえば栗の昨今(爆)、
やっぱり欠かせないのはこれ。
Castagnacci。栗粉がベースのお菓子。
castagnacci