10月から11月は文化祭のシーズンである合格


中学受験を目指す子供たちにとって、文化祭は受験校を決める判断材料になる。その学校の校舎や校庭などの施設や生徒たちの雰囲気とか、偏差値や有名大学合格者数など公表された数字データには表れない、その学校の文化や雰囲気など内面的な部分を確かめられるからだ。


うちの愚息はまだ5年生ではあるが、来年の秋では、じっくり見て回る余裕がないと思い、早めに受験校を決めるための見学をしている。


11月24日に逗子開成、25日に世田谷学園の文化祭に息子と一緒に行ってきた。


まず逗子開成。サピックスの偏差値で49(日能研では58くらいか)。東大合格者数では、まだ数人であり、私立進学校として実績はまだ不十分だが、今後の伸びが期待されることから、意外と偏差値が高い。逗子駅から徒歩10分くらい。


昨年から、筑駒、開成、栄光、聖光、浅野等々、いくつかの文化祭を見て回って思うのは、出店(テント)などの運営や要領を見れば、だいたいその学校のレベルがわかるということだ。昨年、筑駒の文化祭をレポートしたが、待ち行列の管理や注文から精算までの段取りなど、お客から不満が出ないように、手際良く運営している。逗子開成の場合、10人待ちくらいのやきそばの列に並んだのだが、最終的に買えたのは、30分かかった。いままで見て回った文化祭の中で最低の手際の悪さだった。


息子は校舎内の文化系サークルの出展を見てきたようだが、あまり良い印象を持たなかったようだ。ただ、見た感じでは、生徒の雰囲気はみんな陽気な感じで、活気があり、息子が入っても安心して任せられる感じであった。


次に世田谷学園。サピックスの偏差値で48(日能研では55くらい)。生徒数200人で、東大合格者数2015年の実績で4人出ており、徐々に数字が伸びてきている。最寄りの駅は三軒茶屋駅で徒歩10分。


柔道が強く、古賀稔彦や吉田秀彦が卒業していることで有名。文化人では劇作家の三谷幸喜(日大芸術学部卒)や俳優の内野聖陽(早大政経卒)などが卒業。


息子にとっては生物部や理科系の展示は面白かったようで、また校舎など施設が新しく、綺麗でとても気に入ったようだった。


この2つの学校は両方とも受験日が2月1日であり、両方は受けられないので、その時点で偏差値が50くらいの場合は、どちらかに決めないといけない。息子は世田谷が気に行ったようだが、あとは立地や通学時間なども考えるべきだろう。逗子開成は海に近くのどかで、通学時間は50分程度、世田谷学園は渋谷を経由して通わなければならず、ラッシュにもまれて1時間ちょっとかかるというのがマイナス。