刑事モノや真面目で堅い話と並行して緩い話が読みたくなる。

○火星の人 上 ☆☆☆☆
映画オデッセイの原作で、映画とほぼ同じ流れ。
ワトニーの性格がサイコパスかってほどに、火星に置いてきぼりのこの状況に平然としている。
そのせいか、地球と交信できた時の涙はぐっときた。
水を作る過程は、映画で分からなかったから原作で理解しようとしたけど、原作読んでもわからん。理系の人なら分かるのかな?
NASAとの通信の中で、
ワトニー「故障していたから分解して直した」
NASA「うぬぼれるなよ」
最高すぎる。
セバスタ演じるベックの原作オリジナルパートを期待していましたが、ベック視点がちょっとだけありました!

○火星の人 下 ☆☆☆☆☆
ワトニー救出作戦、着実に進んでいます。
衛星にいるクルーが地球をUターンして火星に戻ることになり、地球にいる家族と通信で話すシーンがある。この掘り下げ嬉しい。
そして物資の打ち上げが失敗したら、ヨハンセン以外は自害してヨハンセンがその人肉食べてでも生き延びるという計画すごいな。
命かけてるな。映画では簡単な決断に見えたけど命がけです。
その一方で、マルティネスの部屋の空調が壊れたから、部屋替えしてベックがヨハンセンと一緒に寝れば?のくだり萌える。
いつから付き合ったんだ~。
ワトニーは原作ではアイアンマン作戦実行せず…。でもベックが救出してくれた!
ベック大活躍じゃないか。

○アキラとあきら ☆☆☆☆
東海郵船の社長の長男・彬と、町工場(しかも倒産して夜逃げ)の長男・瑛が銀行に就職。
2人は仲良し!でなく、単なる同僚の1人って感じだけど、彬が実家の会社を継いで、傾いた経営を立て直すために、瑛が担当となって銀行側から協力する。
彬の叔父達、昔から嫌な奴だし、足引っ張られるの癪だわ。最後引退させてスカッとしたけど、ムカつく部分が多すぎる。

○銀河英雄伝説 黎明篇 ☆☆☆
ゲースロも終わったので次の長編行きます。
帝国軍のラインハルトと同盟軍のヤンが主人公。
艦隊での戦いなので、砲撃一発で塵と化すから、あまり熱くなれない。戦術が大切なのは分かるけど…。
ヤンが正論すぎるのか軍の幹部が無能に見える。
そして出てくる軍人がモブなのか、重要人物なのか見分けつかない。
なかなか馴染みのない長文名前が覚えられない、でもキルヒアイスまでは覚えられた。

○吉原裏同心 枕絵 ☆☆☆☆☆
メインは白河にいるお香様を江戸に連れて行くため仙右衛門、宗吉、幹次郎に汀女までもが白河まで旅をするお話。
また刺客に襲われたりしながら旅するよ。
今回は汀女が一緒にいるから幹次郎と汀女のラブラブっぷりを堪能できます。
汀女が食べなかったご飯を食べたり、雨が降ったら笠をかぶせたりと…。普段見られぬ幹次郎の一面…。
こういうの見たいわ。

○風が強く吹いている ☆☆☆☆☆
チア男子、DIVE‼に続きスポ根です。
駅伝って走るだけやん。正月も見たことないわ。
って思ってたけど、走るのは人なのです。
個性のある愛すべき竹青荘の住人なのです。
こんなにどハマりするとは。確実に今年1番の本だわ。
記録会や合宿を経て、駅伝当日については250ページもあるよ。
駅伝が始まったら、誰が走ってても私の心の中は全力応援だった。
走は溌剌とした主人公じゃないけど、うまく言えないもどかしさとか、共感してしまってぐぬぬってなるよ。
ハイジも走らないといけないのに、みんなの世話して忙しないな。これでいい結果が出せるってすごいな。
ハイジの「双子、頂点を見せてあげるよ。いや、一緒にいこう」からの「頂点は見えたかい?」すこ。
ジョータとジョージが双子呼ばわりされてるの好き。なかなかくくって双子って呼びかけることないよね。
ジョータとジョージの人懐っこい性格も、語られるまでにすでに性格違うのもいい。
「葉菜ちゃん、俺たちのこと好きかも!」「えーウソー!」でタスキ渡すのヤバイ。笑い転げた。本番の日なのに上の空で走ってるのダメだろ。
神童は実は彼女持ちというのめっちゃいいし、
ムサも癒し系だし、
キングは名ばかりの庶民キャラだったし、
王子はハウルくらいのイケメン想像してたのにオタクだし。
ユキの本番の走り(と語り)もすごく良かったし、
ニコチャン先輩は、星間商事株式会社のヤリチン先輩といい、しをん先生のネーミングセンスすごいな。

というユキとニコチャン先輩に関しては軽い感想しか抱かなかったのですが、
これがアニメでニコユキ大爆破仕掛けられるとは思いもよりませんでした。
原作って確かに仲良いかもしれんが、いつも一緒じゃないし、ユキの彼女は幻か。
でもアニメの風強も大好きすぎて、駅伝当日は8話くらいかけて描いてください。