書評放出。
 
■ノエル ☆☆☆
絵本を軸にした短編集。
短編3本とも違う雰囲気があるけど、どこか繋がっている世界。
1つ目の絵本作家の話が好きだった。
2つ目は妹が生まれる寸前のお姉ちゃんの心境がおっかないし、
3つ目は妻に先立たれたおじいさんが本当に死ぬつもりで、気持ちが切り替わることなく死に向かっていくのが辛い。
エピローグの描写で本当に救われた。
 
■つくもがみ貸します ☆☆☆
アニメ化でなおかつ榎木淳弥ということで読破。
損料屋兼古道具屋の清次とお紅。
商売道具の中に付喪神がいてめっちゃおしゃべりしているけど、人間には気づかれちゃだめだから直接的には話さないのだ。
アニメで月夜見がすごい顔したおっさんだったのがショックだった。2話くらいで断念。
 
■野良犬トビーの愛すべき転生 ☆☆☆☆
殺処分されたトビーが転生した後、
イーサンと出会って長寿を全うし、
警察犬エリーとなって仕事しまくった後、
またイーサンのもとに戻ってくる。
犬が主人公で可愛いけれども、面白いとは言えない。
だって3回も死ぬシーンあるんだよ!?
さらに最後には主人を看取って終わるんだよ!?
辛すぎんか。
 
■春風伝 ☆☆☆
高杉晋作の生涯を描く!
歴史上の人物だからキャラ付けを避けたのか、妙に淡々として周りの人物も通り過ぎるかのように出て来ては消えていく。
中岡さんも坂本竜馬も出てくるのにあくまで晋作なの。
土方さんに出くわしたシーンだけおおっ!!と思った。
高杉晋作史上めちゃくちゃカッコイイ功山寺決起の「これより長州男子のお手並みをご覧に入れる」のシーンわずか数行。あっさり~!
高杉伊藤井上のチーム感がもっとほしい。世に棲む日々が好きすぎて、英国大使館焼き討ち事件のくだりとかもっとほしい。
それでも、藩政や幕府の動向あんまりわからん。
上海留学がめっちゃ長い。太平天国の知識がめっちゃ増える。
 
■四畳半神話大系公式読本 ☆☆☆
森見先生の京都散策本の原点かな?
四畳半と私って感じのエッセイ好き。
大学で出会った仲間達との大学生活が小説のもとになっているのがすごい。
アニメ関係者との対談や、中村佑介のインタビュー、声優さんの座談会もあった。
樋口師匠ってCV藤原さんなんだ…。アニメ夜は短しの樋口師匠は中井さんにバトンタッチしていたのか…。
 
■宝石商リチャード氏の謎鑑定5 ☆☆☆☆☆
リチャードが帰ってきたのでまたエトランジェでの日々です。
過去編面白い。
精神を病んだリチャードの大冒険inスリランカ~シャウルさんとの出会い~
リチャードのキャラが今と違う。
正義はそろそろリチャードの気持ちに気づいてもいいと思うんだが、なぜ気づかない。
 
■キングアンドクイーン ☆☆☆
柳広司だよ~。
元SPの安奈がチェスの世界チャンピオンアンディを護衛することになる。
アンディを狙う犯人逮捕とかあっさり。
元上司の首藤主任が明らかに結城中佐でやばい。
警察サイドは有能なんだけど、バーの仲間たちがお粗末すぎる。