【午後からはワニ日和】 ☆☆☆☆☆
動物園が舞台のミステリー。
色んな職業の小説を読んでいます…。転職願望でもあるのか。
ワニ、ミニブタ、クジャク…と動物たちが怪盗ソロモンに盗まれる!
飼育員の同僚たちを疑い疑われ、犯人を尾行したり、ヤクザに殴られたり、全然ライトじゃない!
主人公・桃本も鴇先生も嫌味がなくて、文章も読みやすかった。
変人の服部君がすごく気になります。
 
【花咲家の人々】 ☆
花と会話したり動かしたりする能力を持つ花咲一家。母が死んでちょうど10年目に奇跡が起こるお話。
お母さんがいなくてそれを皆が抱えているもんで、どことなく暗い。
「お母さんは幸せだったのよ」って幼いりら子に語りかけるお母さん。
感動するんだけど、どうしてもりら子!!
こんな能力があってフル活用しておきながら、
神様や奇跡を信じないと最後まで言い貫くりら子が腑に落ちなかった。
 
【月魚】 ☆☆☆☆☆
堅そうなタイトル…って印象ですが、5ページくらいでホモォだ…!って思い知りました。
古本屋の真志喜と卸専門の瀬名垣。本を買い取りに行った先で失踪した真志喜の父と再会する…。
こちらも2人に(父を失踪させたという)罪の意識が根底にあって薄暗いんだけど、これは好きです。
最後に池の主が跳ねるところとか、瀬名垣に感情移入しすぎてドキドキしてました。
巻末の高校生時代の話(夏休みの高校のプールジャックと屋上で花火見物)がかなり好きで、
こんなんがもっと読みたい。
 
【つれづれ、北野坂探偵舎】 ☆☆
神戸、北野が舞台。
元編集者でカフェのオーナー兼探偵の佐々波と、作家の雨坂が幽霊の探している本を探す。
この幽霊の謎がややこしかった。
雨坂が唐突にこういう設定だとしたら…っていきなり当ててくるので、謎解いている感がなかった。
ストーリーテラーって呼ぶのがどうも、鳥肌。
でも北野のカフェっていう設定が素敵。
 
【ぼくたちと駐在さんの700日戦争4】 ☆☆☆☆☆
のぶくんの飛行機編。
いじめられっこの小学生のぶくんと仲良くなったママチャリ達。
だがのぶくんの家庭は複雑で、どうすることもできないママチャリ達ですが…。
私…千葉くん好き…!
池に投げられたのぶくんの靴を「水泳部なんだから泳いでとってこい」って言われる便利な千葉くんである。