08/11 カミーノ歩き旅 33日目の出来事 その5
世界遺産:サンチャゴ・デ・コンポステーラの
カテドラル見学を終え
外に出てみると
許しの門
そしてヤコブの眠る場所への入り口のほうは
さらなる行列・・・
せっかく・・ここまで歩いてきたんだし・・
覗いてはみたいけど・・・
ドンだけ・・並ぶのよ?ってことで
ひとまず階段に座り込み
そんな行列を眺めながらしてたら
入り口の警備をしている警官に話しかけていた
懐かしい顔を発見
あわてて・・・腰をあげ
声を掛ける
再会したのはトーマス
ニッキーそしてキアラ、ギズモも無事に
サンチャゴに到達
30分ほど前に辿り着いたばかりだとか
もう・・会えないかなぁ~なんて思ってた矢先に
嬉しい再会
広場を超え、路地を曲がっても
延々と続く列に見切りをつけ
まだ宿の手配、コンポステーラ発行の
巡礼事務所にも行っていないってことで
私も辿り着いたばかりの町ではあるが
ガイドを買って出ることに
まずは宿の手配をしたいってコトで
ガリシア州の観光案内所へ
今夜は・・・相変わらずキャンプするそうだが
明日は犬も泊まれるホテルで1泊ノンビリして
故郷のオーストリアに戻るんだとか
巡礼事務所では列に並ぶ二人の荷物を
キアラ、ギズモと共に荷物番しながら
街ゆく人々を眺めてノンビリ
随分・・・お疲れのキアラ
足痛めたり・・イロイロあったよなぁ~
好奇心が相変わらず旺盛なギズモ
目の前に箱でも置いておけば
チャリンチャリンと小銭が貰えそうなくらい・・
道行く巡礼者、観光客に写真パチパチされたのは・・
この組み合わせが・・やはりヨーロッパの西端だと
珍しかったのかしら?
いつのまにか・・・
随分・・疲れたんだね・・・
ご苦労様
長い道のりだったよね~
2時間ほど待った後に
戻ってきた二人
だが・・・・
コンポステーラが貰えなかった・・・と
!!??
なんでも・・・
最後100kmは一日に2箇所以上でスタンプを
巡礼手帳に押してもらうって決まりがあるんだけど
そんなの知らなかったよ!と
二人ともプンプン
知らなかったのかよ・・・・
確かに・・・彼らはガイドブックも無し
サンジャン・ピエ・ド・ポー
で巡礼手帳と共に貰った
左、巡礼宿リストと
右、34日間で歩くモデルコース(高低差付き)案内
だけを頼りにサンジャンから・・
巡礼宿にも犬連れのため泊まれずに
ここまで歩いてきたのは知っていたんだけど
ドイツ話+カタコト英語話せるし・・・
そんな・・基本的な・・私でも知ってること
知らなかった・・とは・・・
途中でそんなことは・・誰も教えてくれなかった!
と・・・二人とも言うんだが・・・
ん~・・・
ひたすら拗ねるトーマスと
泣き出しそうなニッキー
「たかが紙切れだ!」と言って慰めてはみたが
私も・・こういう賞状のようなものに縁が遠かっただけに
されど・・紙
痛いほど気持ちは解るが
最後の100km、彼らと共に旅をしていたわけでもなく
証明することもできない、のも事実
なぜ・・・最後の100kmだけが審査の対象なのか
大きな疑問を感じつつも
彼らの目の前で
巡礼証明書発行事務所から出てきた
他の巡礼者達は
嬉しそうに皆、コンポステーラを手に
記念撮影をしたりする場所で
その光景がイヤでも目に飛び込む場所から
ひとまず少し場所を移すことに
もう1度犬連れたまま事務所に言って
説明してこい!
私も一緒に行く、と進めたが
散々説明したんだよ!と二人とも口を揃える
もう1度、明日行ってはみるけど
ひとまずキアラ達の食事を買ってくると
いう二人の為にまた・・荷物の番
これくらいのことしかしてやれない
自分の不甲斐無さを感じる
1日2箇所のスタンプなんて・・・ほとんど意味ないのにね
スタンプ押して、その直ぐ後に
車に乗り込む巡礼者なんかも・・
随分みてきたからね・・・特に最後の100km以降で
担当者が・・・融通の聞かない人だったのか
彼らの見た目が問題なのか・・・
いろんなことを考えたよ
彼らが買い物に行っている間に
キアラとギズモを見つけた
仲間達が続々と集まってきた
皆・・彼らのこと知ってる連中は
気にしてたんだよね・・
キアラとギズモは・・巡礼手帳すら
持ってないね・・そういや・・なんて
思いながら
仲間にもトーマス、ニッキーに
コンポステーラが発行されなかったことを
伝えた
DAY35-6 証明書よりも大事なもの へつづく
03/04 19時公開にほんブログ村