08/10 カミーノ歩き旅 32日目の出来事 その4
ピザ>シエスタ>パスタと
食っちゃ寝したあとは
腹ごなしに人工的な町の中をブラブラ
カフェにネットがあり試みるも
日本語入力が出来ないどころか
日本語読めないよ!
ん~ガリシア州に入ってからというもの
こんな場所が増えてきました
どこもインターナショナルを謳ってる施設なんですが・・
ある意味で東の端の島国から
ヨーロッパの西端に近づいてきたなぁ~
なんてシミジミ感じたりもしますね
不思議な色に部分的に染まる空を眺め
ゆったりコーヒーブレイク
明日はサンチャゴ
特に誰と話をする気分にならず
なんとなくボンヤリ一人過ごす
明るいけれど撮影時間は20:14
21時半ごろ早めに夕食を済ませ
寝ちゃおうかな~なんて思い
食堂へ
巨大な施設なだけに
巡礼食もビュッフェスタイルに近い
セレクト式
中華のコンボスタイルって感じで
幅広い内容から選べる
勝手が最初はわからず少々戸惑ったものの
新鮮な野菜が久しぶりで
美味しかった
夕食後、部屋に戻る気にもならず
しばらくブラブラ
夕日を丘から眺めてみようと
思い立ち
巡礼者の像のある丘へ
実は巡礼者の像の影に隠れるように
一人の女性巡礼者がいた
一心に夕日を、ただじっと眺めていた
彼女も誰かと会話をする気になれないような
そんな雰囲気があったので
声をかけず
しばらく私もサンチャゴの方角へ
沈む夕日を眺めていた
実はこの日は新月
月のない新たな夜に
宵の明星が輝き始めた
杖、瓢箪
そして・・・星
宵の明星:ヴィーナス
巡礼の旅は一つの区切を
明日迎える
おそらく
多くの巡礼者が月のない夜には
この金星:ヴィーナスに導かれ
カミーノをサンチャゴへ向け歩いたんだろうね
釈迦や空海などにも
明けの明星にまつわる悟りへと
繋がる話があるようだが
東から西へと向かうカミーノの道においては
この宵の明星こそが真の導きの星
そんなことを、ふと思った
いや・・三蔵法師が
西から東へ向かった
仏教伝来の道
カミーノで言えば帰り道こそが
明けの明星に導かれる
本当の旅なのかもしれない・・
そんなことをボンヤリと考えながら
22時を少し回るまで金星を眺め
さらに西へと向かうための宿に
戻る
うっかり門限やぶってしまったなぁ~
外で・・・朝までボケボケ過ごすのも
悪くは・・ないかと思いながら戻るも
外は・・・人だらけ
部屋に戻るも
もぬけのから
どうやら・・門限が23時なのかも・・しれないね
てなことで
輝きを更に増し
サンチャゴ・デ・コンポステーラの
ある方角へ沈みゆく
宵の明星を眺めながら
写真には写らなかったが
満天に頭上に輝き始めた
天の川を、しばらく眺め
昨夜の闇夜の森の中の恐ろしさ、心細さと
今朝、明けの明星を眺めていた時の
安堵の感覚を
思い出す
月明かりの無い、夜の心細さの中
明けの明星に希望を釈迦も空海も
感じたのでは?なんてことを朧に想った
部屋に戻り
明日へ向け興奮気味に盛り上がる
同室のスペイン人達の声を
イヤホンを耳に差込
音楽ONで遮断して
眠りへ
BGMはエニグマ
Voyageur 「From East To West」
まだ西への旅の途中
明日はサンチャゴ・デ・コンポステーラへ
西へ
最後の4.5km
08/10 30560歩 18.9km
累計 1,487,705歩 920.4km
DAY35-1 「色即是空 空即是色」 へつづく
02/22 12時公開