08/09 カミーノ歩き旅 31日目の出来事 その3
昔見たサーフィンムービーの中で
「真面目すぎると宗教じみてくる、
楽しくなけりゃ波乗りする意味が無い
深刻な問題も笑い飛ばす」
なんてセリフがあった
タイトルがうろ覚えなので・・・
ご紹介できないのが無念だが
そんなスピリットの「ハングルーズ」精神が
私は好きだ
800kmを超えた
私のカミーノも
残り30kmでサンチャゴへ
「気楽にいこうぜ!」ってなノリで
16時、夏のスペインの日差しは
シエスタの終わり時間になっても
犬も水場の側の日陰に逃げ込むほど
灼熱となり肌を焦がし
眩く光を放つ
民家の裏庭のような
道もまたカミーノ
眩しすぎる日差しに
影に逃げ込みながら
皆、一時の休息を得る
人も犬も牛も・・・・・同じ
水に癒しを受けながら
また
ブルジル人親子にまた再開
足並みを揃え、並んで歩く
光と影の中
父と娘の巡礼も終わりが近づく
「ブエン・カミーノ」
これまで当たり前のように
また出会うだろうと思っていた
同じ道を歩んできた
巡礼仲間たちとの
偶然・・いや必然の積み重ねも
ひとつの区切が近づき
この先サンチャゴで故郷に戻る者
フィエステーラを目指す者
新たな旅を続ける者
それぞれのカミーノの卒業が近づく
誰ともなく
連絡先の交換
なんでもない建物の路地
だが我々には特別な場所
光り輝く影の地
カミーノは誰にとっても学びの道
年齢、性別、国籍、宗教すらも
垣根は無い
1個人として誰もが、ぶつかり合い
リスペクトする長く短い、それぞれの道
自己と向き合い
周囲と接する
どちらも大切なこと
それにより個の宇宙は
互いに広がりゆく
宇宙もまた一つでは無い
己の宇宙など銀河の中では
塵の如し
果てしない銀河の旅へ
進むことで生まれる
クロスエナジーの中を
17:44
風も吹かぬ灼熱が照りつける
スペインに降り注ぐ太陽の下を
まだ・・足が交差し続ける
DAY33-4 64歳と18歳 へつづく
02/12 08時公開にほんブログ村