上司:「この間、娘の塾に行ってきたときの話しだが…。」
部下:「えっ、成績が悪過ぎて塾からも呼び出しですか?」
「高校になってそんなもんあるか!受験生を持つ父兄の説明会だ。大学入試に求められている力は何かとか、親が守るべき8つの鉄則の話。」
「受験生はナーバスになっていますから、課長、守ってくださいよ。」
「要は、『つかず離れず、さりげなく』。絶対禁物なのが我が子を他者と比較しないこと。」
「分かります、『兄貴はもっと成績が良かった』とか『誰それは推薦がもう決まった』とか言われたくないですよ。」
「逆に、アンケートで親に感謝している欄には、『頑張れ』、『勉強しなさい』と言わずに、信じて見守ってくれたこと。成績が伸びなく焦っているとき、気分が乗らないでイライラしているとき、親や物に八つ当たりしても嫌な顔せずに励ましくれたことなど。」
「出来た親ですね、課長には無理だ。」
「先生の話も良かったぞ。予備校の帰りに塾生と電車が同じになったときの会話なんだが…。ユミちゃん(塾生)、先生と顔を合わせると大事に持っている布の小さな袋を恥ずかしそうに隠そうとする。先生は気になって、
『ユミちゃん、なあにそれっ、お守り?』
『いえ、違います。』ユミちゃん、必要以上に隠そうとするから、先生も余計に気になって、
『よかったら、中を見せて…。』
『誰にも言わない…?』
『言わない!』すると、小さい袋からは石ころがひとつ!
『どうしたの、それ…?』
中央大学のガイダンスに行ったときに、キャンパスにひとつ小石が落ちているのを何気なく拾ったの。帰ってお母さんに話すと布で袋を作ってくれたの。』
『そうなの、ユミちゃん中央大学志望なんだぁ。』
『はい、まだ、合格ラインじゃないけど、亡くなったお父さんが中央の法学部出なので、行きたいなと思って…。』ユミちゃんとの会話はこんな感じ。
『理由はいろいろありますが、夏までに志望大学・学部・学科はしっかり決めておいてください。ユミちゃんはあの後頑張ってこの春、見事に中央の法学部に合格しました。』と、現国の先生の話。」
「泣かせるじゃないですか。でも、先生、誰にも言わないじゃ…。それで、お嬢さんはどこの大学を目指しているのですか?」
「うちはパーチクリンだから、未だに行きたい学部・学科も決まってない。この間もテレビ(イケメンパラダイス)を見ているから、『大丈夫か』と聞いたら、『目の保養だから…』って!『バカヤロー、勉強しろ!』と言いたいのをグッと堪えたよ。」
横河電機(6841)、三菱重工(7011)           オヨヨ