日清のカップライス | 私が西荻で暮らした日々

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懐かしき西荻の日々を記憶の整理を兼ねて書いていこうか。

 伏見通りをバス通りに沿って進み、突き当たりを右折し、交差点を左折するとかつて天徳湯という銭湯があった通りがある。吉祥寺行きのバスの通り道といった方がわかりやすいのだが、この通りも身近な場所であり、懐かしい。

 右手に病院があってその角にデイサービスの施設があるけど、当時はドラッグストアだった。店舗前には日清食品の自動販売機があってカップヌードルも売っていた。当時は100円で、狂乱物価の真っ只中で値上げのペースは早かった記憶がある。

 この自販機では短期間ながらカップライスも販売していた。このカップライスについては人気が出なかったので短期間で販売は終了した。ピラフ、チャーハン、ドライカレーの他にもあった様な気がする。

 アルファ米でお湯を入れて捨てて、逆さまにして蒸らすという工程。

それなりに美味しかったが残念ながら消えてしまった。夜中に買いに行った記憶もあったのだが・・・。

 インスタント麺の関連商品は手順が少ない方が顧客の支持は大きいのだろう。考えた人のこだわる部分がユーザーに受け入れられなかったのかな。

 息の長い商品はそういった部分のバランスが取れているのだろうし、味についても微妙に変化しているのではないかなと思う。

 以前あるマスコミが老舗の蕎麦屋さんの特集を連載記事として掲載していたが変わらぬ味というものは殆どなく、蕎麦つゆの味は大体10年サイクルで微かながら甘口と辛口の間を行き来するそうだ。これはお客様がそれを求めるからで、結果的にそれに合わせていくらしい。

 話が飛んでしまったがカップライスは美味しかったが今それを覚えている人も殆どいないだろうし、復活も期待できないだろうな。幻の商品として忘却の大海原のはるかかなたに消えていってしまった。