-特定活動-


さて、在留資格の一つである、『特定活動』について解説していきます。


法律を全て紐解いて解説すると大変なことになるので、要点のみピックアップして書きます。


「特定活動」の在留資格とは、法務大臣が個々の外国人について特に指定する活動、となります。

これは、出入国管理及び難民認定法の第2条の2第2項に記載されている別表第一よって在留資格が定められ、別表第一の五に特定活動が規定されています。


法務大臣が個々の外国人について特に指定する活動については、平成2年5月24日法務省告示第131号で規定され、その第6号として、


オリンピック大会、世界選手権大会その他国際的な競技会の出場経験者で、月額25万円以上で雇用され、その雇用された機関のために行うアマチュアスポーツ選手としての活動に従事する者

とされています。ここまできてはじめて、アマチュアスポーツ選手は特定活動に該当する、ということになるわけです。



さて、辿りついたのはいいですが、大きなハードルに気がついたと思います。


「オリンピック大会、世界選手権大会その他国際的な競技会の出場経験者」


つまり、世界レベルで活躍する選手でないとアマチュア選手として日本に呼び、在留させることができないのです。ここでこれをどうにか乗り切らないといけないのです。



にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ

もうすぐ北京オリンピックが開幕します。


環境問題や、チベットの問題で大会そのものへの出場を辞退したり、開幕式への出席を辞退する国が出てきています。


政治とスポーツ、環境問題が複雑に入り乱れてしまっているのは、とても残念なことです。


オリンピックはアマチュアスポーツの祭典。


だからこそ、というのもあるのかもしれませんが、純粋にスポーツを楽しめる大会であって欲しいですね。




さて、アマチュアスポーツ選手に関してです。



スポーツ法務 #110 外国人選手⑨ にも書いたとおり、会社員と言うのが大きなキーワードになります。


アマチュアスポーツ選手が入国するために必要となる在留資格は、以下ののものが主なものとして考えられます。


「特定活動」

「人文知識・国際業務」


それぞれ、「興業」との大きな違いがあります。


「特定活動」

これは、幅が非常に広い在留資格で、この中にアマチュアスポーツ選手に関する定義があります。


「人文知識・国際業務」

これは、主に外国語の教師や、一般会社員などが取得する在留資格になります。

通常、スポーツ選手が取るべき在留資格ではありません。

しかし、プロでない以上、この資格が必要となってきます。


次回からは、この2つについて解説していきたいと思います。




にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ  にほんブログ村 その他スポーツブログへ



しばらく更新できずにいました…


更新をサボるつもりは全くなかったのですが、


1月。緊急案件が発生。その対応に追われる。


2月。私がお仕事をしているチームはが1月下旬からシーズンの後半戦に突入。


3月。チームがプレーオフに進出。気がつけばリーグ優勝。



そのようなことがバタバタと発生し、更新を忘れてしまっておりました。


これからまた、ゆっくりとしたペースでブログをアップしていきます。


よろしくお願いします。




にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ  にほんブログ村 その他スポーツブログへ

-チアリーダー-


今回はスポーツ法務を少しお休みして、コラム的なものを。


私が所属する会社が運営するチームには、専属のチアリーダーがいます。

チアリーダー、で連想する言葉は、セクシー、可愛い、格好いい、ダンスすごいなど、主に女性的なほめ言葉がびっしりと並ぶ感じですよね。


もちろん、間違っていません。むしろ大正解です。
特に私たちのチームのチアリーダーは可愛い子が多いです。平均年齢も低いですし。


私の友人たちは、合コンセッティングしてくれ、写真を取らせてくれ、あわよくば紹介してくれ、と好きなことを言ってきます。


合コンは、「後で時間が合えばね~」
写真は、「イベントにきなよ~」
紹介は、「チャンスは自分で掴むものだ!」
とまあ適当にはぐらかしています。


チアリーダーは、そのまま英語をそのまま訳してみると、「応援をリードする人たち」。
だから、彼女たちの役割は、観客を惹き付け、盛り上げ、会場全体の応援モードを創出すること。日本ではまだそれほど認知されてはいませんが、本場となっているアメリカでは芸能人への登竜門的存在としてメジャーな存在となっています。


私は、法務のほかに広報も担当しているのですが、最近はチアリーダーへの取材依頼も増えてきました。
広報の私は、できるだけ取材現場に赴くようにしています。


取材現場はほとんどの場合が練習会場になるのですが、そこではチアリーダーの子たちがやばいくらい真剣な表情でレッスンしています。
着ているものも本番の華やかな衣装ではなく、動きやすいダンスができる格好です。
メイクも普段どおりの女の子のメイク。

ディレクターの指導に従い、レッスンに取り組むチアリーダーたち。
その場の雰囲気は、適当な空気は一切ありません。


そのような取材立会いを繰り返しているうちに、自分自身の彼女たちを見る目線が明らかに変わってきました。

最初は、私の友人たちと同じく、セクシー、可愛い、というものでした。
最近はそれがすっかり変わってしまい、体育会系ダンス部のようになってきています。
汗をかき、自分が不得意とするところは、自分が納得できるまで鏡の前で繰り返しただひたすら練習。
オーディションに合格した頃と比べると、明らかに見えてくる成長の跡。


そんな厳しいダンスレッスンを繰り返し、本番のときは、ステージ用メイクを施し、チアリーダー衣装を身に着け、苦しくても悩んでいても観客に不安を与えない笑顔を作る。体もダンスによって引き締められ、セクシーではなく、美しく見える。

私の感覚はもう、セクシーや可愛い、というよりもスゴイとか格好良い、という次元に入ってきてしまいました。



私が先日友人にこのことを話したら、

「ゼイタクだ!目が慣れてきただけだ!」

と言われてしまいました。


確かに、目が慣れてきたこともあるかもしれません。
でも、やっぱり本心の感覚は、上記に書いたとおりですね。


チアリーダーって、本当に素敵ですよ。

これからも彼女たちには、その魅力を存分に振りまいて、さらに素敵なチアリーダーになってもらいたいと思っています。


チアリーダーの話題は、まだたくさんあるので、機会があればまた書きます。



にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ  にほんブログ村 その他スポーツブログへ

 外国人アマチュア選手のビザについて話をする前に、アマチュア選手の位置づけをいくつか確認していきます。



-会社員としてのアマチュア選手-


 私たちの一般的な認識として、会社員というのは営業や総務、企画や研究職など、会社の利益のために労働を提供する者、と考えています。
 それでは、スポーツをする者は何か特別な職務にでも就いているのか?といえば、必ずしもそういうことはなく、アマチュア選手の中には、日中は会社で普通に営業や総務などの職務についている者もたくさんいます。
 そのようなチームに所属する選手は、日中は通常業務をこなし、夕方退社時刻から練習、週末は公式戦という、一般の従業員とは比較にならないほどのハードな日々を送っています。しかも、多くの会社では部活動の位置づけなので、特別な手当てが出たりとか、優遇されたりしていることは少ないようです。


 会社員選手は一体何のためにこのように辛い思いをしてまでスポーツ活動に参加しようとするのでしょうか?
 
 多くの選手の場合、理由はただ一つ、その競技が大好きで、自分の生活の一部だからです。
 もちろん、疲労がたまってしまい、ベストコンディションといえない状態であることも多々あるようですが、特に競技のトップリーグに参加している選手の場合は、そのリーグに参加している選手であることを誇りに持ち、それをモチベーションとして取り組んでいる選手も多いようです。
 
 スポーツ法からは少し逸れてしまいますが、私個人として、このような選手たちを尊敬しています。私を含め、普通の社会人の場合、日々の業務だけで疲労困憊し、くたばってしまいます。しかし、彼ら会社員スポーツ選手は、日常業務をこなして、空いた時間は全て競技のための活動に充てているのです。そのスポーツ活動が好きで、誇りをもって取り組んでいるんだから、別にすごいことでもないんじゃないのか?と感じる方もいるかと思いますが、好きだから、誇りに思っているから、という理由でここまでできること自体が、私としては素晴らしく、尊敬に値することだと思っています。試合や大会は、多くの市民に影響を与えることもあり、選手たちは練習も試合も決して手を抜いていないのです。簡単にできるものではないと思います。


 さて、話を戻します。


 アマチュア選手が会社に所属する形態が、もう1つあります。
 それは、契約社員という形をとり、スポーツを通して会社の広告宣伝や、社会貢献活動に寄与していこう、という所属形態です。このような選手は、一般従業員と業務内容が異なることになります。
 チームが広告宣伝の機能をもって会社のイメージアップを図るためには、チームは強くなければなりません。強いチームを作らなければならないのに、選手たちが日中通常業務をこなし、夕方からの練習だけで果たして足りるものなのでしょうか?また、『営業先の担当者とトラぶっちゃってさぁ』とか、競技にとって不必要なストレスを選手が抱えてしまうのも選手活動に大きな影響を与えてしまいます。


 このようなアマチュア選手は、『業務』として、日中練習をし、週末や夜間に試合に臨みます。また、地域の子供たちのために競技の指導を行ったり、施設を訪問するなど、社会貢献活動を『業務』として行います。

 好きなことだけをやって、従業員でいられるなんて、羨ましい限り!と見えるかもしれませんが、決していいことばかりではありません。

 基本的に契約社員ですから、契約単位は1年というケースが多いです。そして、選手としての成績が悪ければ、契約を延長してもらえないのです。一般従業員が、営業成績が悪いという理由で、契約を延長してもらえないことと同じような感じです。感覚的には、ほとんどプロに近いです。

 だから、このような選手たちも、一生懸命に活動しています。日常業務がスポーツ活動だから、一般従業員に比べれば楽チン!ということは決してないのです。


 どのような形にしろ、会社員としてのアマチュア選手たちも、必死で闘っているのです。


 だからきっと、アマチュアスポーツであっても感動が生まれるのかもしれないですね。



にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ  にほんブログ村 その他スポーツブログへ